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聞こえない音を聴く

おはようございます!
 
久しぶりにガムランの音楽を聞きました。
 
インドネシアの音楽で、
大中小様々な銅鑼や鍵盤楽器で
奏でます。
 
以前、この音を知り、
バリ島の山奥まで飛び、
森の中で大演奏を聞きました。
 
ガムランだけでなく、
竹で作ったジェゴグという楽器の
大演奏も聞きました。
 
森の中で、
これらの音に包まれたのは
忘れることのない快の経験です。
 

 
なぜ、そこまで聞きに行ったかというと、
これらの楽器には、
聞こえない音が豊富に含まれている
と教わったからです。
 
人間の可聴域は20kHzが上限です。
しかし、振動はそれ以上でも起きていて、
聞こえないけれども存在します。
 
森の中では100kHzに達し、
ガムラン、ジェゴグは
しばしば200kHzを超えます。
 
そして、
その音に触れると
脳幹の血流が増すことが
論文で発表され引用され続けています。
 
ハイパーソニックエフェクトと
名付けられています。
 
この音を人工的に作って
日本のスタジオで聞いたとき、
鳥仇がたつほどの快を感じました。
 
そして、音を止めたときに、
止めないで下さいと言ってしまうほどの
喪失感を持ちました。
 
そして、たまらず、
バリ島の奥地に向かったのです。
 

 
気になるのは、
音がデジタルでやり取りされるようになり、
通信網や再生機器の効率を考え、
聞こえない22kHz超の音は切り捨てられ、
再生されていないことです。
 
今となっては
それを変えることは現実的ではないので、
できることは、自然の中に身を置いて、
聞こえない音に触れるようにすることです。
 
人間が五感で感じられるものは、
自然界の氷山の一角に過ぎないと
自覚しておきたい。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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