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ビジョンとイデオロギー

おはようございます!
 
司馬遼太郎さんは、
戦前の数十年間は異常であった
と語っていました。
 
その問題認識が、
あの膨大な作品群の原点であった
と聞きます。
日本はそのような異常な民族
ではなかったはずだと考え、
日本の歴史を見直して、
小説にしていかれたようです。
 
さまざまな側面から
問題をあぶりだしていますが、
イデオロギーを排除し、
リアリズムを大切にすること
を主張しています。
この点は、司馬さんの
根源的な主張であると思います。
 
イデオロギーは現実がどうであれ、
荒唐無稽なことをしてでも
頭の中にある理想の実現に向けて
暴走し始めてしまう。
 
リアリズムは、現実を見て
できることできないことを見据えて
何とか切り抜けていくアプローチ。
 
その通りです。
 
しかし、簡単ではありません。
私たちはよくビジョンを掲げよう、
ビジョンが大切だといいます。
ビジョンとイデオロギーは
紙一重です。
 
ビジョンは良い意味で使われます。
イデオロギーは、んっ?と
心に引っ掛かりを感じる言葉です。
ビジョンがイデオロギーに
変節してしまう分岐点は何なのか?
それは研究に値します。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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