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monbon
水木しげるさんの魅力
おはようございます!
水木しげるさんの特集をしていました。
100分de名著を録画して
何回も見直しています。
水木さんが取り上げられると、
どのような番組でも見てしまいます。
その理由は、
戦争に行って、左腕を失いながら生き延びて、
漫画を描く。描き続ける。
その逞しさの訳を感じたいからです。
私だったら、戦地で生き続ける気力を
持てたかあやしいものです。
帰国した傷痍軍人の方が、昔、
神田の駅前で佇んでいるのを
みたことがあります。
私ならそうした気がします。
水木さんはそうしなかった、ならなかった。
うらみつらみもあるだろうに。
その訳を知りたいと思います。
*
今回の特集では、
のんのん婆という水木さんが描いた
不思議なお婆さんが取り上げられました。
彼女は、人が死ぬと49日の間は、
生きている人を向こうの世界に「ひっぱる」
と言います。
怖い話です。
死んだ人の心が
生きている人の心に住み着いて、
ひっぱるのです。
しかし、怖がることはないと
のんのん婆は言います。
体は食べ物を食べて、大きくなります。
心はその住み着いた死者の心を食べて、
大きくなるからです。
たびたび、死者は心に住み着つきますが、
怖がることはない、
その人の心も
どんどん大きくなっているから大丈夫。
そのようなことを、
のんのん婆は言っています。
水木さんが生き延びて、
漫画を描き続けられた心のありようが
垣間見えた気がしました。
生と死、戦前と戦後、善と悪、日常と異常の
際(きわ)を生きてきた人の強さを
またひとつ見つけた気がします。
今日もよろしくお願いします。
安島