台湾の学び方
おはようございます!
今月の「私の履歴書」は、
リャオ・イーチュウ氏です。
台湾の方で、私は初めて知りました。
台湾海洋大学終身特別教授です。
エビの養殖を研究された方で、
ブラックタイガーが代表的なエビです。
エビの世界生産量は、
この25年で1.6倍、
50年で3.2倍に増えたそうです。
その増加の要因は養殖の拡大です。
その、研究をされた方です。
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この人選は、センスがよいと思いました。
今、台湾は
中国との緊張関係で、
知りたいテーマです。
しかし、取り上げ方を間違うと、
火に油を注ぐようなことになりかねません。
人の心に火をつけるのは簡単ですから。
その意味で、
研究者、養殖業といった、
アカデミック、ビジネスの人を取り上げて、
ポリティカルな人でないのは
良いと思うからです。
政治が熱くなる時、
経済、なかんずく日本経済新聞社の役割は
高まります。
エコノミックアニマルと
揶揄された時代もありましたが、
いまこそリアリスティックな
経済の役割は大きい
と私は見ています。
*
そのブラックタイガーは
ウイルス感染が広がり
生産量が伸び悩んだそうです。
それに関して、
次のようなことを書いていました。
「問題のひとつは
商業的な利益を過度に重視した経営にある
と考えている。
適正なレベルを超える数のエビを
狭い池で養殖すれば、
ウイルスが蔓延しやすくなるのは
自然の理だろう。
過剰にエサを与えたり、
病気を抑えようと
大量の抗生物質を投与したりして、
環境に悪影響を及ぼす事態も生じている。」
まるで、人間社会の
コロナ禍や生活習慣
のようです。
ドキッとさせられました。
今日もよろしくお願いします。
安島