中高6年間で学んだ組織の創り方①
0. はじめに
まずはじめに、自分の中高6年間の生活を軽く紹介しようと思います。中学時代は、ワンダーフォーゲル部という主にオリエンテーリングというスポーツを行う部活でずっと活動をしていました。中学2年の秋から中学3年の秋までは、中高をまとめる部長を務めました。高校に入ると、コロナ禍の影響もあり様々な活動を行いました。サタデープログラム実行委員会、記念祭実行委員会、愛知県高校生フェスティバル実行委員会、東海中高ビジネス愛好会、Nagoya Innovator's Garageでの活動など、幅広く活動を行ってきました。その中でも、役員職、リーダー職も数多く務めさせて頂き、リーダーとはなんたるか、どのように組織を作り上げるのかということを学び、実践してきた中高6年間でした。
1.中学時代
中学時代はワンダーフォーゲル部で自分なりの考えで組織創りをしてきました。というのも、私が部長になる前のワンダーフォーゲル部には、変えなければいけないと思った点がたくさんあり、自分なりに改善案をたて、改革などをしてきました。うまくいった点もあれば、うまくいかなかった点も多々あります。ワンダーフォーゲル部でのことについては以下の記事①~③にまとめてあります。
ワンダーフォーゲル部の部長では、これまでの既存の良くないところを改善し、よりよくしていくという強い思いの元、組織の改善を進めていきました。厳しく言うときは厳しく言う、鬼と呼ばれようとも構わないぐらい強く障害となるものや人に立ち向かっていきました。部員にも厳しく(それ以上に自分に厳しくしなければいけなかったですが)注意するべき時は、時には声を荒げて注意していました。自分が部長をやっている間にコロナの襲来などもあり、当初思っていた通りにはまったくいかなかったのですが、とても良い経験であったと思います。反省点としては、部員との関係よりも部活の方向性を優先しすぎたというところは、部長としてもう少しどうにかなったのではないかなと思っています。しかし、学んだことといえば、リーダー次第で全体はどうにでもできてしまうんだということです。もちろんいい方向にもっていくこともできます(大変ですが)し、悪い方向にも簡単にもっていけてしまいます。そしてリーダーという立場の難しさというのも、身をもって実感したのと同時に、リーダーや組織創りに強く興味を持ったきっかけでもありました。
2.高校時代
高校時代は、様々な立場で組織をいろんな角度からみてきました。どのような活動に参加をしてどんな立場であったのか、また、それぞれの団体がどんな組織体制であってどんなことを学んだのかをまとめていきたいと思います。
2-1. サタデープログラム実行委員会
自分は実行委員としては中学時代からサタデープログラム実行委員会にかかわっていましたが、39回、40回、41回は役員としてサタデープログラムにかかわりました。立場は、39回講座部、40回講座部長、41回副実行委員長といった形です。まず、サタデープログラムとはなにか、そしてその組織体制について軽く触れておきます。サタデープログラムとは、東海中高の生徒実行委員会主体で行われる土曜市民公開講座です。各界の著名な方々を生徒が直接コンタクトを取り、取材の段取りなども全て生徒が行って講師をお招きして、一般の市民のみなさんも含めて、誰でも聴くことのできる講座を準備や当日の運営も含めて生徒が自主的に行うという活動です。
組織体制としては10人前後の役員が実行委員長、(副実行委員長)、講座部、広報部、運営部、統計部と分かれているほか、80~200人ほどの実行委員が活動しています。つまり、各部に所属して作業や活動している人たちのことを”役員”、それ以外の人たちが”実行委員”として活動しています。実行委員はどこかの部に所属しているわけではないので、ピラミッド型というよりかは、幹部と実行委員という二部構成になっている感じです。役員と呼ばれる人たちが、全体の調整や管理を司っています。
自分がサタデープログラムの役員をやる中で大変だったのは、実行委員と顔を合わせるのは週一回でそのタイミングで情報収集や伝達を行うのですが、人数が多いうえに来ないことなどもあるので、特定の個人実行委員とのコミュニケーションを非常に大変でした。ピラミッド型ではなく、各部署が実行委員全体をそれぞれの分野でまとめている感じなので、情報伝達は大きな難点であると思います。しかし、良かったところでいくと、明確に実行委員と役員の線引きがされているため、役員はより責任感をもってやるべきことに取り組むのと同時に、役員内では少ない人数で団結して活動を進めていくことができました。
副実行委員長をやったタイミングでわかったことは、大人数を一気にまとめるのは大変だということです。毎回の総会では100人を超える実行委員に向かってマイクで話すのですが、聞いているのかもよくわからない中、どうやったら伝わるのかわかりやすくなるのかを、各役員試行錯誤していました。しかし、役員と実行委員の線引きがしっかりしていることにより、わからないことがあったら役員に聞くというようになっており、そこは実行委員からしてもわかりやすく、指揮系統の混乱は発生しにくかったのかと思います。
2-2. 愛知県高校生フェスティバル実行委員会
実行委員として70期~72期まで、三役という立場で73期~74期まで活動していました。73期は企画要員部という、年に2回開催されるフェスティバルの企画・要員と呼ばれるスタッフのとりまとめをしている部局で、隊長と呼ばれるチーフとして活動していました。また、74期には同じく企画要員部の隊長を務めながら、もう少し大きく全体をみるという副実行委員長の立場も務めさせて頂いていました。
愛知県高校生フェスティバル実行委員会とは、愛知県にある私立高校の生徒を中心とした県内の中高生が集い、年二回の大きなフェスティバル(合同文化祭・合同新歓)を企画・運営するほか、街頭での募金活動や署名活動、高校の生徒会などをつなぐ活動など、幅広く活動しています。中でも社会的意義を持った活動をすることも多く、先に挙げた募金活動や署名活動は代表的な例です。高校生のうちから、自主的に活動を起こし、社会とかかわる場に積極的に出ていくことを大きな意義として活動を行っています。この活動を支えてくださっているのは、愛知私学教員連盟で、私学教員の労働組合が活動の全面的なサポートを行っています。
愛知県高校生フェスティバルでは、自分が部署の中でのリーダーだったこともあり、それまで学んできた様々な組織創りに関することを実践する場になりました。73期はまだまだわからないことも多い中で、一つ大きな目標として、”やらなければいけないことをやる”から”やりたいことをやる”に変えるということを掲げていました。自主活動において、”やりたいことをやる”は当たり前のように感じてしまいますが、マンネリ化してしまったり余裕がなくなってくると、”やらなければいけないからやる”に段々と変わっていてしまいます。この状態であった企画要員部を立て直すべく、”やりたいことをやる”ためにはどうすればいいのか試行錯誤を行いました。もちろん当たり前の基礎であることは余裕をもって終わらせなければいけません。また、局員である実行委員とのコミュニケーションもしっかりと取らなければいけません。まずは、すべての活動に”意味”をもたせることからはじめました。小さな事務作業一つでも、”なぜそれをやるのか”をしっかりと自分自身も意識し、まわりに伝えるときもなぜから意識するようにしました。これがどこまでの大きな影響があったのかはわかりませんが、73期は失敗しながらも無事手ごたえとともに終わることができました。ここでいう手ごたえとは、次どのようにしたらいいのかという、成功への道筋をつかめたということです。73期一番足りなかったのは側近とのコミュニケーションです。自分が忙しくなっていたがばかりに、まわりとのコミュニケーションの優先順位を下げていてしまっていました。それらの反省をもとに、74期もまた企画要員部の隊長をやらせて頂き、また、全体の副実行委員長という立場も任せて頂きました。この二つのそれぞれの立場で大変なことがあったので、それぞれ言及しようと思います。74期の企画要員部の隊長としては、大方うまくいったのではないかと思います。期間中、2週間の海外研修に行っていたのですが、二人の副隊長が苦労しながらも、自分がいなくても全体が回っていたことは大きな成功であるといえると思っています。74期は部の中で役割ごとに班分けを行い、局員の人たち一人一人が責任感ややりがいがもてるようにしました。それぞれの小分けにチーフをたてたのもそのためです。74期の企画要員部を総じていえば、全員が”やりがい”を感じられるように、ということを強く意識していたのだと思います。副実行委員長としては、全体のバランスを保つこと、手の回っていない部局のサポートをすることを中心に行っていました。役員と呼ばれる人がやりがいを持ち続けつつ、ダウンしないように見守りつつ支えるというのは、立ち回りなどを常に意識しなければならず、大変なことでした。
74期の自分の活動については、濃すぎるのでしっかりと順序だててまとめてまた記事にしようかと思います。
愛知県高校生フェスティバル実行委員会を通じて、学んだ組織の創り方というのは大きなものがありました。なによりも、実践しながら学んでいたので、失敗をしてもその場で改善策を実践し改善しを繰り返していました。コミュニケーションの大切さ、やりがいを創出することの大切さ、リーダーとしての立ち回り方などを主に学んだかと思います。愛知県高校生フェスティバル実行委員会時代に書いた文章の記事はこちらから確認してください。
②に続く・・・
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