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書評『経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて』
経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて
オススメ度:★★★
【本書の概要】
今年1月に癌で亡くなった経済評論家の山崎元さんの遺作のような位置付けの本著。
お金や働き方、幸福論について書かれている。
彼の本を数冊読んでいる自分にとっては既知の内容が多かった。
また山崎氏の「お金の増やし方を教えてください!」という本は全ての日本人が読むべき名著だと思うので、読んだことない人は是非買ってみてほしい。
尚本著の中で推奨されていた、起業やスタートアップで働きストックオプションを得る等の働き方は、少なくとも今の自分には向いていないと感じた。(もちろんケースバイケースだが、今の日本では一度スタートアップのような小規模の会社に転職すると大企業に戻るのが難しくなるというデメリットがある。)
なので自分はNISAで投資信託の購入という小さなリスクテイク(本著の中で狙い筋Bとして紹介されている)をしばらくは続けようと感じた。
【自分が付箋をつけたポイント】
・経済は「適度なリスクを取る者」にとって有利にできている
すなわち世の中はリスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するようにできている
・今後経済的に有利なコースは、自分で起業する、起業の初期に参加する、ストックオプションをたくさんもらえる条件で働く等、株式性のリターンを求めるもの
・職住近接の住居にお金をかける等「時間を買う」ことが有効な自己投資になり得る場合がある