オッサン、双極性障害と友達になる 其の三
ここ最近king gnuの三文小説がブッ刺さってます。
どうも、takatakaです。
今回も前回の続きです。
今回でこのシリーズは終わります。
▶︎オッサン、妻の優しさに救われる
気持ちが死んでいるオッサンを妻は色んなとこに連れ出してくれた。
時には二人で、時にはワンコ達と一緒に。
何言わず側に寄り添ってくれて笑顔でいる妻はとても優しかった。
子供達も優しかった。
家族みんなでいる時間が増え、一人でいる時間が減った。
忘れてた感情を思い出すのに必死だったな。
こうなる前の自分に戻ろうと足掻いてた。
この考えは後に改める事になる。
▶︎オッサン、病院を変える。そして薬も変わる。
以前に通っていた病院に紹介状を書いてもらい市内の有名な
メンタルクリニックに病院を変更した。
(手続きは全て妻がやってくれた。妻の行動力には脱帽する。
妻にはホント頭が上がらない。感謝してます。)
二時間ぐらい泣きながら担当の医師と話していたと思う。
この対話で知らなかった自分がわかった。
・20代前半から躁の兆候があった。
睡眠時間が少なすぎたり創作活動に底がなかったり。
・2〜3日少ない睡眠時間で活動していた。
(寝なくても大丈夫な日が多々あった。
・仕事に関して真っ直ぐすぎた事。
・自分のキャパシティをわかっていない事。
・過去にあった近親者の死が深く関わっている事。
(この話はそのうち記事にしようと思います)
・人に期待しすぎる。
・感受性が強すぎる。
・(ちょっと不思議な能力?があって)他人の思考や感情が
入り込みすぎている。
まぁ、ざっくりこんな感じ。
そして以前の自分には決して戻れない事。
戻すという時間を新しい自分に時間を割きなさいという事。
色々、新しく作り上げないとだけどのんびり行こうか、と
妻に言われた事に救われたと思う。
薬も変わった。
これが不思議と効いた。
めっちゃ効いた。
笑っちゃうぐらい。
ちょっと怖かったけど。
それから多少なり揺り戻しはあったけど穏やかに過ごしていたと思う。
▶︎オッサン、主夫になる。
厳粛な夫婦会議の末、主夫になる事が決定した。
家事は嫌いじゃないし料理を作るには好きだから全然抵抗はなかった。
(と、言ったら嘘になるか)
次男の送迎(次男はサッカーをしている。とてつもないサッカーバカだ)や
ワンコ達の世話。
毎日が楽しくなった。
作った料理を美味しいって言ってくれる家族。(圧をかけてたのかも)
なんて最高なんだ!(たまに手抜きでテイクアウトもあったが)
そして音楽も徐々に耳に馴染み始めた。
少しでも家計がプラスになる様、無理のない範囲でパートも始めた。
週に三日の勤務で六時間。
某大手の運送会社のコンテナ管理。
人間関係も良好で働きやすかった。
運が良かったと思う。
日が経つにつれ、今まで出来なかった事ができる様になってきた。
音楽もBassを弾く事も読書も映画を観る事も。
半年かかったけど(笑)(集中力は続かない事の方が多いが)
ワンコ達の散歩も一役買ってる。
太陽の光って大事なんだなぁ〜としみじみ。
▶︎オッサン、一年半主夫を経て再就職
パートや主夫にも慣れてきて一年半。
夫婦で議論を重ねまくって出した答えが再就職だった。
前向きに悩んで出した答えだった。
「ダメだったらまた主夫をやればいい。」
妻の言った言葉が優しかった。
そして面接。
ちゃんと双極性障害の事も話した。
結果、受かった。
妻と一緒に泣いて喜んだ。
▶︎オッサン、腹八分
再就職してもう少しで一年。
何事もなく無事に一日一日を過ごしている。
休みの日、怠くて半日動けない日もあるけど(笑)
そういう日も大事かな?と。
100%じゃなく70〜80%がいいよね。
常に全力だと疲れちゃうもんね。
職場の環境もとても良い。(一人癖強がいるけど)
相談できる上司や同僚がいるのも良かった。
仕事に関しても一人一人のキャパシティが超える事も無い。
▶︎オッサン、双極性障害と友達になる。
双極性障害の前の自分に戻る事は出来ない。
戻ろうとすると底無しの沼にハマる。
新しい自分を探すしかない。(これにもめちゃめちゃ体力がいるが)
自分の考えや生き方を手放すのはとても勇気がいる。
怖かったりもする。
だけど自分を苦しめていた足枷を外さないと前には進めない。
そして、これから一生仲良くしていかないといけない。
自分から突き放しちゃいけない。
そう、友達にならなきゃ。
っていうnoteでした。
ではまた。