中小企業診断士2次試験対策連載企画① 〜与件文の接続語に注意すべし〜
中小企業診断士2次試験連載企画〜接続語の重要性〜
皆様、こんにちは!私は令和4年度の中小企業診断士2次筆記試験に合格をしました。2次筆記試験の勉強期間は、1次試験合格後の約3ヶ月と短期間にはなりますが、その間で感じた有効な対策などを連載で発信していきたいと思います。
まずは、第1回「与件文の接続後に注意すべし」について記載をします。是非、ご覧ください。
<1次試験については下記の記事も是非!ご覧ください>
何故、接続詞が重要なのか・・・?
事例Ⅰ〜事例Ⅳまで共通していること、、、それは「時間が足りない・・・」です。全ての事例共通で80分の試験時間となっていますが、とにかく時間が足りません。下書き用の紙作り、与件の読み込み、設問の読み込み・分析、下書き(人によってはしない)、清書などすべきことを一通りするだけでもあっという間に30分が経過してしまいます。時間を有効に使い、与件の大枠を外さないためにも接続詞を意識することは非常に重要です。接続詞を意識した与件文の読み込みによるメリットは以下の通りです。①与件文の大枠(企業の変遷)を外しにくくなる②設問で問われるポイントが明確になりやすい③緊張する試験時間の中でのルーティン作業が出来、精神の安定になるという点です。
令和4年の事例Ⅰを参考に見てみましょう
実際の与件を見ながら確認していくのが一番イメージが湧きやすいかと思いますので、令和4年事例Ⅰを例に見ていきましょう。
令和4年事例Ⅰの与件文や設問は、参考書や協会HPなどからご確認ください。お手元に蛍光ペンや色マーカーをご準備ください。まずは、与件文をざっと見ながら(内容までは頭に入れる必要はありません)、接続語を見つけ、目立つようにマーキングをしていきます。私は赤ペンでぐるぐると丸を書き、印をつけていました。(実際の試験では、その後、設問の確認をします)マーキングが完了したら、再度、与件の読み込みを開始します。マーキングをした部分に達した際には、その接続詞がどのような役割を持つか確認をしましょう。
「しかし」「一方で」(展開)→話の展開が変わる・経営環境が変わるのだな!
「また」「さらに」「加えて」(並立)→さらに追加されるだな!
この確認を最後まですることで、文章の全体感を掴んでいきます。
この全体感を掴む練習を繰り返しするだけでも、2次試験の学習に非常に役に立ちます。特に、まとまった時間が取れない方は、後日発信予定の設問からの解答連想と併せて実施すれば学習時間を有効的に活用出来ます。
接続語をもとに令和4年事例Ⅰを私なりにまとめると以下の通りになります。
ここまで試験時間内で実施することは難しいかもしれませんが、日頃の練習でこのように接続語を中心にまとめていくと書き出す量が少なくても、頭の中で整理出来るようになってきます。(キーワードのみでまとめていくなど)
慣れてくると設問でどこが問われているかをまとめの中で確認し、その周辺を与件文で確認し、解答の要素を抽出していきます。
与件の全体を見渡すには、接続語が最も間違いない
慣れてくると与件を読んだだけで全体感を掴めることが出来るようになります。しかし、極度の緊張感の中で実施する試験の中で普段通りの力を発揮することは容易ではありません。接続語を起点に、全体感を掴む癖をつけていると緊張感の中でも落ち着いてルーティン作業として処理をすることが出来ます。
難易度が高い与件文になると起きること
難易度が高い与件文になると、接続語が減り、指示語が増えるという傾向があります。時系列で変化が起きている、、、いつのまにか内容が段落で変わっている、、、など多様です。その場合には、数少ない接続語を起点にしつつも、繰り返し与件を読み、時間をかけて過去問に取り組むようにしましょう。
最後に
自分なりに、色々とカスタマイズをしながら、2次筆記試験を攻略していくこともまた、楽しいことの一つです。様々なノウハウや手法がありますが、自分にとって最も納得が出来、しっくりくるものを信じて続けていくこと(時には、変更すること)が重要です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
こちらの連載は続けていく予定ですので、ご質問などございましたら、コメントをいただけますと幸いです。