取材したいプレスリリースって何?
まず最初に。今週水曜日(18日)、多くの方にINITIALのオンラインイベントに参加いただき本当に有難うございました!
午前中にも関わらず、500人の方に参加いただきました(驚き)。19社出資し12社のIPO、M&Aを実現したYJ1号ファンドの凄さを改めて感じました。
企画をご提案を頂いたユーザベースの皆さん。本当に有難うございました。
そして昨日(19日)は、Zホールディングスの広報マネジャーが集う会に参加してきました。グループ会社であるヤフーやLINE、ZOZOなどから約50人が参加し、「超具体の状況別広報対応」をテーマに勉強会です。
内容は記者出身として心が痛くなるものばかりでした(笑)でも、皆さん普段取材を受ける立場だけあり、本当によくメディアのことを勉強し、より良い関係を築こうと考え、考え抜いていることが伝わりました。
また、ヤフーやLINE、PayPay、ZOZO、一休などのグループ会社と一緒に学ぶ機会があるのも、Zホールディングスならではと改めて感じました。
さて、前置きが長くなりました。今日の本題です。
前回「資金調達ってニュースなの?」でも取り上げた、取材したくなるプレスリリースの内容。
ツイートで並ぶキーワード。「じゃあ具体的にどんなことを意識すればいいの?」というところを紐解いていきたいと思います。
メディアが見て、「取材したい」と思うプレスリリースは?
このブログを書く際、色々と調べていたのですが、なんとすごくきれいにまとまったものが、PRTIMESさんの記事にありました。これを見れば網羅しています(正直、ここで書くのを辞めようかと思いましたが、一応最後まで書ききります笑)
(PRTIMES 2020.04.19)
9つのキーワード
記事の中にあるキーワードをピックアップします。
キーワードを反映したプレスリリース その1
では、そのキーワードを反映したプレスリリースはどんなものなの、というのがこちらです(参考のリンク先にプレスリリースがあります)
個人的に、このプレスリリースが良いなと思う点は3点あります。
1つ目は、インフルエンザの流行シーズンに発表という時流に沿ったものになっていること。
2つ目がタイトル。
「インフルエンザ」という誰もが関心・気になるテーマに対して「無力化する」、しかも「紅茶」が。
本当に?そんなことある?と思わせますよね。この時点で、詳しく見てみよう。と思わせてしまうところです。
3つ目は本文中のグラフです。
本当にそんなことがある?という疑問に対し、プレス中に検証したグラフデータの根拠を示し、主張をサポートしていますよね。
実はこうした「グラフ」や「データ」はメディアは、とても関心高く注目しています。
なぜなら、このデータを根拠に、メディア側の原稿の裏付けが取れるからです。検証結果、数字、比較、効果…等、すべて「三井農林株式会社」の検証データによると、とすれば書けてしまいます。
自分がNHK時代にこのプレスリリースを見たとすると、こんなことをイメージします。
インフルエンザの感染者数の推移を調べる
会社にアポいれて、会社が取材可能か確認する
上司に「インフルエンザを無力化する紅茶という面白いテーマがあるので、ぜひいまのタイミングで取り上げましょう」と相談する
会社に取材にいき、担当者のインタビュー
当日は、スタジオに紅茶と検証グラフのパネルを用意
アナウンサーの前ふり「さて、いま猛威をふりっているのがインフルエンザ。感染者数は、いま県内でも●●●●人となっています。そうしたなか、このインフルエンザを無力化するという驚きの検証があります。それが、こちらの紅茶です」
取材した現場やインタビューなどのVTRを放送
このプレスを見た時に、こんなことがすぐにイメージできるな、と思う素敵なプレスリリースでした。ここまでイメージできれば、取材しないともったいない!そんな気持ちにさせてくれます。
キーワードを反映したプレスリリース その2
これはポイントが多いのですが、何よりまず「日本初」と言われると、取り上げない理由がない、と言っていいほどです。
めちゃくちゃニッチで「日本初」と言われると確かに、「まあそうだよね」となるのですが、それでもタイトルに「日本初」や「県内初」と記載があると間違いなく何が書いてあるのか確認します。
このプレスリリースはリード部分にも注目です。
太字がポイントです。
・処方せんなし
➡「多くの人」が関係し、「利便性を高める」というのが想像可能
・日本初めてとなる
➡これまでにない動き、新しいもの
・医療費5,469億円以上の
➡医療費を削減するという社会課題に対しての解決策
・3年以内に都内100店舗
➡決して限定的ではなく、今後の広がりが見えてくる
リードだけで、これだけのキーワードが浮かんできます。すごいですよね。こうしたキーワードの掛け合わせがあると、読みながら「おお」「なるほど」と心で唱えながら、もう取材する前提で原稿をイメージし始めます(笑)
ただ、このプレスリリースの難しいのが、「じゃあいつ取材すればいいの?」というタイミング。
この記事が発表されたのは8月30日。店舗のオープンが8月31日です。そう、あすになればオープンの様子が取材できます。
もしこれがオープン後のプレスリリースだとしたら、いつ取材すればいいんだろう、と悩むと思います。でも明日になれば、現場が取材できる。よし、取材して出稿しよう。というモチベーションになります。
そうした記者心をくすぐるプレスリリースでした。
まとめ
さて、今回、このテーマでブログを書いてみて、改めてPRTIMESさんの視点・観点が素晴らしいな…と感嘆しました。
今回取り上げた事例もPRTIMESさんが取り上げていたものを引用したのですが、どのプレスリリースも本当によく研究されているなと感じます。
もしブログを読んで、「このプレスリリースってどうしたら面白くなる?」など聞きたいこと、また相談したいことがあれば、ぜひtwitterにDMいただけると嬉しいです。可能な範囲で協力していきます。またそうしたテーマをnoteの情報発信につなげていきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
(PRTIMESさんを招き、ZVCの支援先の広報を招いた勉強会がしたくなってきた…)
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