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無垢の木を家づくりに生かすには?③

昨日は、無垢の木を床に使った場合を例に、
その特徴をいくつかお話しました。

肌触りは抜群で魅力的な反面。。
収縮したり、変化をする素材なので、
それが嬉しくない方は採用が難しい。
そんなお話でした。

今日はその続きです。

無垢の木のもう一つ大事な性質として、
色が変化していくことがあります。

例えば。
濃い木目として、とても人気のあるウォルナット。
落ち着いた、シックなインテリアにはフィットします。

このウォルナットという樹種の場合ですが、
日の当たる場所だと、日焼けして、経年で、
だんだんと色が薄くなっていきます。

もし、床にラグとかマットを敷いていたら、
数年で、その違いがわかるほど。

そして、日の当たる場所から当たらない場所に向けて
グラデーションになっていくこともあります。

逆に、メープルという、すごく淡い樹種の場合は、
だんだんと濃くなっていきます。

濃くなるのか、淡くなるのか、飴色になるのか。
樹種によって違うんですけど、ともかくは、
無垢であれば、経年で色が変化していくんです。

すべての部分が同じであればいいのですが、
例えば、床は無垢だけど、家具はシートだったりすると、
当初は色が合っていたのに、数年で色が合わなくなります。

それに、大好きな色合いでまとめたのに、
それが崩れてしまうことが嫌な人だっているでしょう。

そういう色の変化が好きではない場合には、
無垢ではない木目を選ぶのが得策ですね。

ちなみに。
屋外で、無垢の木を取り入れることが、
ここ数年、とても流行しています。

その木目。
当初は、その樹種の色合いだったんですけど、
着色等していなければ、だんだんとグレーに変色していきます。

そもそも、グレーになることが好きでないのであれば、
無垢を使うのは、好ましくないかもしれませんね。

余談ですが。
ライトグレーの塗り壁に、レッドシダーを組みあわた
外観のデザインって、よく見かけるのですが。

10年もすると、レッドシダーがグレーになって、
全部がライトグレーな表情の少ない家になりそうです。

それを目指しているのであればいいのですが、
目指していないのであれば、考えて採用しないと
いけませんね。

ということで。
無垢の木は、紫外線を浴びて、経年で色が変化していきます。
それが好きじゃない!という方は、無垢以外がオススメです。

少しネガティブに聞こえそうな話が続いたので、
明日は、インテリアにどう無垢を取り入れるか?
についてお話していきたいと思います。

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