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造り付けの家具ってどう?⑥
昨日は、家具を木目の自然な風合いにしたい!
ただ、無垢板より価格は押さえて。
そんなわがまま(笑)を実現するために、
突板で家具を構成する方法をお話ししました。
唯一気になるところはあるものの、
バランスよく形にできそうでしたよね。
今日は、これまで続いた木目の質感ではない、
他の仕上げについて、お話ししていこうと思います。
木目ではないとなると、パッと思いつくのは、
石目とか金属調になります。
石目だからといって、人造大理石とか天然石を
使うわけにもいかないので、そういった場合は、
以前お伝えした、メラミンの化粧板がオススメ。
なぜ、天然石使えないの?
って思ったかもしれませんが、答えはシンプル。
すごい重量になってしまうからです。
石を使った扉をつくったとすると、
その重さに耐えうる金具がないですね。
あったとしても、経年で下がったりするので、
オススメはしないですね。
ただ。
メラミン化粧板でなく、より本物の質感がほしい。
ということであれば。。
天然石を薄くスライスしたシートがあるので、
それを張りつけると、いい質感になりますよ。
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ただし。
薄いシートなので、突板でお話しした通り、
削れてしまうと、下地が見えるので注意しましょう。
石とか木でなく、自分の好きな色でフラットに
仕上げたい!
そんな時の第一候補は、やはりメラミン。
でも。。
メラミンの中に、自分の好きな色がない場合は。。
塗装で仕上げてもいいと思いますよ。
塗装であれば、自分だけの色合いの家具に
仕上げることができますから。
ちなみに。
塗装といっても、いろいろあるのですが、
大きく二つご紹介しておきましょう。
木目を残すタイプと、木目を潰すタイプがあります。
どちらにしたいかは、選べるので、
ご要望あれば、パートナーに伝えてくださいね。
それとは別で、このところ人気のある仕上げとして
モルタルみたいな質感があります。
もちろんですけど。
モルタルで仕上げるのはNGですからね(笑)
そもそも割れやすい素材なのに、
薄く塗る+動くのであれば100%割れますから。
こちらもやはり、メラミン化粧板をうまく使えると
いいのですが。。。
いや、もっとリアルな質感がいいということで、
登場するのは、モールテックスという素材。
内装仕上げの時に登場しています。
薄塗しても、割れにくいということで、
大胆に採用することもあるのですが。。
動かない壁ならいいのですが、挙動する家具では
長い目で見て、割れはかなり発生しやすいです。
それを了解の上であれば、採用も一つかなと思います。
仕上げの話はここまで。
明日は、家具ならではの動きをする金物とかを
ご紹介していこうと思います。