実体験の有無って設計士選びのポインです①
昨日までは、自由な家づくりを目指すご夫婦の
体験談をもとに、「自由設計」という言葉の
むつかしさについてお話しました。
自由設計は、何でも自由にできるイメージですが、
実際は、そういう意味でもない場合が多いです。
いろんな視点からしっかり見極めながら
自分らしい自由さを手に入れていただければと
思います。
さて。今日は、全然別のお話です。
そのテーマは、設計士選びのポイントの一つについて。
突然ですが。
御家族の中に、介助が必要だったり、車椅子を使う
という方がいるとしましょう。
バリアフリーを意識して設計してもらえる設計士に
お願い出来るといいなって思いますよね。
というか。
一級建築士だったら、そういったことも自然と
考えてくれるんだろうと思っていませんか?
確かに。
床の段差をできるだけなくしたり、
開き戸ではなく、引き戸を中心にしたり、
段差がある場合はスロープを設置したり、
手摺を各所につけてもらったりなど。
よく見かけるような基本的なことって、
調べたりすればわかるので、理解して
きっとアドバイスや提案をしてくれるでしょう。
屋内でスロープをつくるのであれば、
勾配はこれくらいで、屋外ならこれくらい。
なんて。
私も設計事務所に勤めていたころに、病院とか
庁舎とか、そういったことが求められる建物の
設計に関わった経験があるので、基礎的なことは
理解しています。
なので。
必要になれば、設計に反映できるって
思っていました。
もちろん。庁舎や病院や介護施設を設計するので
あれば、できるでしょう。
でも。
住宅となると、そうでもないんですよね。
スケール感が違いますから。
市役所とかのバリアフリートイレにしたら、
車椅子が回転できる広さなので、便利ですよ。
でも。
それって、2帖以上も広さがいります。
もちろん、それくらいの広さが必要な状況の方も
いらっしゃるとは思いますが。。
住宅で2帖のトイレをつくると、
その他のスペースを圧迫してきます。
だったら、少し小さくして、1.5帖の広さなら
住宅でも広めのトイレとしてあるので、
それでいいんでしょう?
ということで、1.5帖のトイレにするとします。
でも。
そのトイレのつくり方しだいで、
全然使えないトイレになってしまうことも。。
どんなカタチだと思いますか??
明日に続きます。