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地震でも安心な家づくりのこと⑩

昨日は、耐震ということについて、
少し踏み込んだ内容になっていました。

わかりやすくお話ししたつもりですが、
ついてきていただいてますか?

今日は、昨日の続きをしていきます。
もし、難しすぎ!ということでしたら、
読み飛ばしてくださいね。

詳細な構造計算をする。
耐震等級を3に設定する。

それでも、違う内容になることがありますよ。
そんなお話ししましたよね。

それって。
構造を検討してくれる方に対して、
依頼者(設計者とか)が何を求めるのか。
それによって、差が出てきているんですよね。

ギリギリクリアすればいいのか。
少し安全を見ておくのか。

「最低限」クリアすれば、耐震3なんだから。
と思うかどうかですね。

それって、耐震等級3が目的になってるかなと。
私は、安心安全にすることが目的なので、
違って当然です。

どちらがいいのかは、依頼されるお客様しだい
なんだと思いますよ。

ちなみに。
私が、構造検討をしてくれる方へ依頼するときって、
「耐震3にしてください」だけではありません。

もっと、細かく依頼をするんですよね。

その中でも、個人的に、すごく大事にしていることって、
「バランス」なんです。

耐震等級を3にしていても、バランスがよくないと、
地震の時に、弱いところに力がかかりますから。

バランスがいいと、力がうまく分散するので、
耐震性能を存分に発揮できます。

こうお話しすると。。
みなさんが、よくおっしゃることとして。

「ナイトウさんにお願いすると、総2階の四角い家になる?」
って。。

ただ、カタチが四角だから、バランスがいい!
ということではないんです。

極端な話なのですが。

設計させていただいた家の中で、30度のある三角定規みたいな
カタチの家がありました。
その三角形の家。ものすごくバランスよくしています。

その家って、三角形だし、2階が一部しかないし。
みなさんが想像する、バランスがいい建物ではありません。

詳細を話だすと、すごく難しくなるので、控えますが、
それを理解して、依頼しているのかで、大きな差が出ます。

特に。地震に対する安全性においては。

バランスをよくすることを考えていくと、
自然と、耐震等級はあがっていってしまいます。
目的というより、結果そうなる感じ。

等級が3までしかないので、3って言ってますが、
それ以上の表示ができたら、私の関わる家は、
最上位にいくと思います。

それはさておき。最後に。

一級建築士を持っていても、デザインする側の設計士は、
構造のことに詳しくない人って結構います。

独立当初の私もそうでしたから。

構造検討を依頼する側が、その内容に精通してなければ、
何をどのレベルまでにするのかを伝達できません。

これ。結構大事な盲点なんですよ。
一級建築士だから、すべてを知ってる。。
そうでもないんですよ。

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