「し・あ・わ・せ〜」と言ってみる
昨夜、寝る前に冷蔵庫を開けたら未開封の紙パックが開けられていました。
「低脂肪乳、飲まないでって言ったのに、なんで飲んだの!」
居間のソファベッドで寝たふりをしている娘に強めで言います。
「飲んでないッ」
「飲んでないわけないじゃん。だってこれ開けてなかったんだよ。飲んだんでしょ」
「飲んでないッ」
「飲んだんでしょ」
「飲んでないッ。死ねッ」
「死ねとか言わないで。飲んだんでしょ」
「飲んでないッ。死ねッ」
「なんで死ねとか言うの。飲んだんでしょ」
「あっち行って死ねッ」
「死ねって言わないで」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
絶叫されました。
なんで飲んでないとか嘘つくのかなあ。そしてそれを否定しようとするのはともかく「死ねッ」て、なんでだよ。どうしてそうなるんだよ。
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「もういいから叫ぶのやめて」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「叫ぶのやめてって」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
こうなると埒が明きません。
「あのさあ、冷蔵庫開けたらあったから飲むかって思って飲んだんでしょ」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「飲んじゃってから飲まないでって言われてたの思い出して『しまった』と思ったけどもういいやと思ったんでしょ」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「あのさあ、死ねとかじゃなくて、飲んだんだったら飲んだって言ってよ」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
「もう飲まないでね」
「SHINEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE」
昨夜はそれでおしまいです。今朝は起きてきませんでした。朝になったら反省するとかそういうことはないです。娘が反省してるのって見たことないです。しょんぼりしているのは見たことあります。でもあれは反省とは違うんだよな。反省しているのも謝っているのもみたことないです。世の中には謝れないヒトがたくさんいますが、娘もそのひとりなんだろうな。そういう育て方をした記憶はないんだけどなあ。なんかとっても残念です。
「ご飯あるから、今日もカレーも用意しておくけど、納豆とか玉子で食べてもいいからね。テーブルの上のパンも食べていいよ」
「んあ」
ようやく返事が返ってきました。反省はしていないようです。反抗期か。(元)妻が生涯反抗期みたいなやつでした。似なくていいところばっかり似ちゃってもう。
出勤。昨日設定したバックアップ関連、きちんと動いていました。が、しかし、時間がかかりすぎているのはどういうわけか。これはもう待つしかないな。先月のデータが届いたので関連の集計やレポートなど。昨年の売上は一昨年の111%という数字になりました。内容は悪くなかったのですが、ちょっと物足りないというか。もうひと伸び欲しかったのが正直な感想です。まあでも諸々の状況を考えると上出来でしょうか。
お昼はなんか色々面倒で栄養ブロックと栄養ゼリーにしました。朝食はうどんだったのでやや空腹気味ですが食べすぎても眠いだけなので。
午後は社内向けのデータベースに新しく価格改定テーブルを追加してあちこちのリストに履歴を表示するようにしたりなんだり。SQL文もPHPも調べたり考えたりするよりChatGPTに聞いて済ませることが増えてきました。楽ちんではあります。
退勤。
買い物してから帰宅。
「ゲロ吐いた」
またかい。
「生理前だと思うからしょうがないよ。すっきりした?」
「んあ」
掃除してから夕食の準備です。
「ゲロも吐いたし、胃腸にやさしいおじやにするね」
「んあ」
まるで予知能力でもあるかのように今日の買い物はキノコおじやの材料、なめこと豆腐としいたけと長ネギと、冷蔵庫にあった賞味期限切れの納豆2パック、冷凍庫のご飯、ほんだしと味噌で味付け。
「なめこおいしいね」
娘から言い出したということは本当に美味しかったということです。なめこののどごしがよかったのかも。
食後に風呂。アイス。時間を置いてクスリとポテチ。
「今日は基本に帰って『しあわせバタ~』です」
「んあ」
「しあわせ〜って言ってご覧」
「しあわせ」
「そうじゃなくて、もっとこう、ゆっくり『し・あ・わ・せ〜』」
「しあわせ〜」
「もっとゆっくり」
「し・あ・わ・せ〜」
「そうそう。しあわせ〜って言ってるとなんか幸せになるよね」
「ぐふふ」
お、幸せそうじゃん。よかった。あんまり叫ばないでね。
し・あ・わ・せ〜。