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やっぱりスカッとしてるのか、俺不幸者の不幸自慢

昨夜、深夜12時頃、部屋から出てきた娘がなにかゴソゴソしています。夜食用にテーブルに出しておいた「干しいも」(イオンスタイルで買ってきた安くて少ないの)を食べるつもりだな。ダッシュで声をかけます。

「ほしいも、焼く?」

「焼いて」

干しいもは焼いたほうが美味しいはずなんですが安いのは焼いてもいまいちです。値段相応ということか。それでも焼いたほうがマシです。

「温かいものも飲む? コーンクリームスープとか」

「飲む」

干しいもを焼いている間、少し娘と話します。

「今日、すごい暴れてたけど落ち着いた?」

「落ち着いた」

「やっぱりスッキリするの?」

「スカッとした」

いい表情だな。そうか、スカッとしたのか。それならよかった。

お湯が沸きました。干しいもも焼けたかな。

私は子供の頃に干しいもを山ほど食べた思い出を話しています。干しいもを食べる娘に話しかけているのか、それとも独り言か。干しいもだけでなく身欠きにしんとか氷下魚とか、子供の頃に飽きるほど食べた記憶があります。干し柿もだ。今はどれも高級食材でおいそれと手が出せません。

干しいもを食べ終えスープを飲み終えた娘は寝るそうです。

「おやすみなさい」

私より先に娘がそう言いました。

夜中も明け方も朝も、今日は娘は叫んでいませんでした。本当にスカッとしたんだな。暴れてよかったのかもなあ。よくはないけど。人間万事塞翁が馬。

遅めに起きました。トイレに出てきた娘に薬を飲んでもらいます。コーヒーも。普通の白砂糖を切らしてしまったので発掘した黒砂糖でカフェオレ。美味しいみたいです。

今日こそは趣味のWebサイトのデータベースを動かしているプログラムを直さなくては。こういうのはリニューアルというよりリファクタリングというべきかも。とにかく、昔自分が書いたプログラムを見直すのは骨の折れる作業です。

午前中、待望のおせちが到着。娘に段ボール箱を見せます。段ボール箱から出した三段のお重も。お重と言ってもプラスチックです。思ったより小さめか。ふるさと納税は節税が目的だからなあ。とりあえず、今日やるべきこと、あとは年越し蕎麦だけです。夕方か夜か。娘の気分で決まります。

昼過ぎ、娘が部屋から出てきました。コーンフレークかカレーか。コーンフレーク(イオンスタイルの格安の)でした。サラダも用意します。レタスとニンジンとレタスとキャベツとカイワレのサラダにチャーシューを乗せて適当に中華風に味付けしたドレッシングをかけました。美味しかったようです。

蕎麦は夜11時頃に食べたいそうです。そうですか。でもそれまでに小腹が空きそうだ。

買い物へ。いつものスーパーは激混みです。海老天、去年より積みが低いような。余ってたからなあ去年は。蕎麦も購入。既に割引が始まっています。その他諸々。娘の小腹を満たす軽食はどうするか。

帰宅。娘は家の中をうろうろうろうろ。暇なんだろうなあ。

(元)妻から電話。明日はおせちを食べに来るそうです。時間は娘と相談で。電話を代わります。お昼ぐらいで決まったようです。電話が戻ってきました。色々と話を聞きます。なんか思ってたのと違う大変な話が。いや、大変ということはなく、ただひたすらに(元)妻の俺不孝者っぷりがひどいというか相変わらずで思わず笑ってしまいました。なんか、もう少ししっかりしろよ、家を出てった上の娘、じゃなかった、(元)妻。

しばらくしたらまた(元)妻から電話。さっきの話のおまけのような不幸な話が。いや、それ不幸すぎて面白いよ。

「そう言うと思ったよ。あんたも不幸だけど負けてないよ〜」

(元)妻も不幸自慢かよ。俺に対抗してどうすんだよ。面白いなあ。声出して笑ってしまいました。

「年末にいい話聞けてよかったよ」

私の本心です。自分の不幸もヒトの不幸も、どうしてこんなに面白かったりするのでしょうか。

年越し蕎麦は11時なので、先に娘に風呂に入ってもらいました。いい湯だったようです。アイスも勝手に食べていました。私も風呂をつかいます。温まる。湯船で(元)妻の不幸自慢を思い出しました。面白すぎる。

あとは年越し蕎麦だけです。

そういえば白砂糖買ってくるの忘れたな。いつものスーパーは元旦も営業です。午前中に買いに行くか、それとも発掘したラカント(ダイエット用甘味料)を使うか、みりんでなんとかするか。

明日になってから決めよう。

娘、暇そうだな。

紅白でも見るか聞いてみよう。

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高島利行
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