見出し画像

饅頭ひとつ

昨夜、私が帰宅してから全然起きてきません。死んでいるわけではなく寝ています。そのはずです。起こすと暴れるので起こしたくないのです。

11時近くなってようやくトイレに起きてきました。すかさず声をかけます。薬を飲んでもらわないと。いや、一回ぐらい抜かしても全然平気なんです。それは分かっています。もう娘ぐらいになると薬を一回二回飲もうが飲むまいがそこまで変化はありません。それでもきちんきちんと飲んでもらいたい。よくなるとかそんなことがないのは分かっていても薬だけは飲んでくれ、頼む。

日中に炊飯器のご飯を食べ尽くしているのでお腹は空いていないはずです。ですが、薬を飲む前になにかお腹に入れておいたほうが良い気がします。

こんな時のために饅頭(2割引)を買ってあります。和菓子はクリームなどを使った洋菓子とくらべて脂肪や糖が少ない、かどうかはわかりませんが、気持ちだけでも低カロリーで。

ものすごく眠そうで目が小さくなっている娘がゆっくり饅頭を頬張ります。体重が増えたせいでほっぺたがぷっくりしています。小さかった頃を思い出します。

饅頭のあとに塩分タブレットも食べてもらいました。ミネラルのバランスが悪くても調子が崩れます。これも気持ちだけです。

いつもの薬にマグミットを足します。寝てばかりだと便秘になりがちです。市販の酸化マグネシウムと病院で処方してもらう酸化マグネシウム(マグミット)では比較にならないぐらい後者のほうが効き目は抜群です。便が水分を保ってゆるゆるでスルッと出てくるのです。腸の調子はホルモンと関係しています。なので、快便は常に意識しています。

「寝るね」

娘は今にも寝そうな勢いです。部屋に戻って独り言を喋るかと思ったらそれも全くなしですぐに寝たようです。

娘が寝静まったのを確認してから私は急いでシャワーを浴びたり明日の分のご飯をセットしたりなんだり。アルミホイルがもうすぐ切れるのでドラッグストアに買い物に行きたかった。残念ながらドラッグストアは11時までです。スーパーで明日の分の惣菜を買っておけばよかった。スーパーも11時までです。コンビニはともかく、他は11時でほとんど閉店です。

洗濯もしていません。娘が風呂に入らないと洗濯物は少ないです。私の分は数日まとめて大丈夫です。

考えてみると帰ってきてから娘を起こさぬよう静かにしていたので夕食を食べていませんでした。今からコンビニ行ってなんか買ってくるか、いや、やっぱりやめておこう。あんまり腹も減ってないし、このまま寝よう。

微妙に熱っぽいので測ってみました。平熱です。パブロンを飲んで冷えピタを貼りました。アイスノンは熱冷ましというより熟睡用です。頭を冷やしたほうがよく眠れるので。

最近は寝る前にラジオを聞きながら勉強しています。と言っても英文法の本(昔、娘に買った桐原書店の『Forest』)を適当にパラパラ眺めている程度です。

1時頃に寝ました。

夜中、ずっと娘の声が聞こえていた気がします。夢かもしれません。

朝になってキッチンを見ると飲み物の痕跡が。夜中の娘の声は夢じゃなかったのか。

朝食を食べた後に部屋でおとなしくしていたら私が家を出たと思った娘が部屋から出てきました。まだ行ってねえし。

ご飯は要らないそうです。薬だけ飲んでもらいました。

しばらくするとまた娘がごそごそしています。今度は寝場所を変えたようです。私が寝ていた和室のベッドに布団をかぶって転がっていました。

「パパ、仕事行くから。ご飯炊けてるから食べてね」

冷蔵庫の中のサラダは勝手に見つけて食べるでしょう。

◇ ◇ ◇


いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。