醤油絞りという貴重な時間を写真に残す
お読みいただきありがとうございます。
KIDS SMILE LABOのもりもりこと森 誉です。
神奈川県秦野市の曾屋神社で行われた「醤油絞り」を見学してきました。
正直なところ、醤油絞りについて詳しくは知らなかったのですが、あえて事前に調べずに参加することにしました。自分の目で見て、子どもたちと共有できることを探してみようと思ったからです。ちょうどその前に、知り合いの保育園の園長先生から手作りの醤油をいただき、興味を持っていたこともきっかけになりました。
ご祈祷から始まる伝統行事
見学はご祈祷から始まりました。醤油絞りが歴史的に大切に守られてきた文化であることを感じました。
醤油絞りの準備と職人技
祈祷の後、外では「絞り槽（ふね）」という醤油絞りの道具が準備されていました。使い込まれた槽は職人さんの手作りで、長年の歴史が感じられるものでした。
いよいよ醤油絞りが始まります。期待感で胸が高鳴る中、醤油の作り手さんが樽にもろみが運ばれてきました。もろみの味見をさせてもらい、「これから味がまた変化していくからね」と教えていただき、さらに興味が湧きました。
丁寧な作業と流れ出る生醤油
もろみは神社の湧き水「井之明神水」を50℃ほどに温めて溶き、搾りやすい状態にして袋詰めされます。それを搾り槽に重ねていく一連の作業はとても丁寧で、絞り師さんの思いが伝わってきました。
味がどんどん変化していくのが面白い
しばらくすると、搾り槽の口から生醤油が流れ出しました。その美しい色と香りに心が奪われました。また、「醤油ボーメ」という道具で塩分濃度を測りながら調整を行う職人の技術も印象的でした。
次第に色が透き通っていく
木漏れ日に照らされた醤油が綺麗でした
生醤油と火入れ醤油
絞った醤油はそのまま生醤油として保存されるものと、火入れをして仕上げるものの2種類がありました。火入れした醤油は保存料なしでも長期保存が可能で、20年以上前の醤油を味わったという話も聞き、発酵食品の力に改めて感動しました。
良い匂いがその場を包む
子どもたちと共有する未来へ
今回の体験を通じて、伝統的な醤油作りを学びながら、これを園の子どもたちにも伝えたいという思いが生まれました。曾屋神社の木漏れ日の中で体験したこの貴重な文化を、子どもたちと共有し、いつか醤油作りに挑戦してみたいと考えています。
日本の食文化を支える「醤油」の原点に触れるこの行事。木々に囲まれた神社という特別な場所での体験は、心に深く残るものでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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