『牛乳をのまなくていい』と言う牛乳屋のブログ ~1~
はじめまして。27才で牛乳屋を継ぎ、もうすぐ6年、営む牛乳屋43年になった。今まで国や世間の言う牛乳の効能を信じ、牛乳への反対意見を認めず、目を背けて事業を営んできた。
しかし、本当に『牛乳』は半強制的に飲まされるべきものなのか。
行政や農協と付き合う中で、ふつふつと沸いていた疑問にはじめて向かい合うことを決めた。
そして、牛乳を肯定している書籍と否定している書籍を読み漁った結果辿り着いた、自分なりの結論をこれから記す。
牛乳に疑問を持っている全ての人へ、牛乳屋が書いているからと遮断しないで、参考にできるところは参考にしてもらいたい。
まず牛乳を飲んだ方がいいという理由を下に簡単にまとめた。
◆カルシウムが豊富に含まれているため、幼児~中学生には、骨の成長を助け、高齢者では骨粗鬆症の予防になる
◆乳酸菌が腸の中の善玉菌を増やし、整腸作用を促す
◆ホルモン物質がホルモンバランスを整える
◆免疫グロブリン(タンパク質)が、免疫力を上げる
・・・など。
牛乳に携わっている人には当たり前の知識だと思うし、牛乳反対派の人には、鼻であしらうくらいのものだろう。
次は、牛乳を飲まない方がいいという意見をまとめる。
◇日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少なく、腹痛や下痢を起こす
◇カルシウムを大量に摂ることで、逆に骨をもろくしてしまう
◇ホルモン物質が乳ガンや不妊の原因になる
◇超高温殺菌により、栄養素の変質がおき、うまく体内に吸収が出来ない
・・・など。
両方とももっともに聞こえるし、どちらを信じるかは個人の自由だ。
だが、他の食品と違い、前に書いたように半強制的に学校で飲まされているからこそ、この議論はより深めなければならない。
その結果、酪農にとってどんなに不都合な事実が明らかになったとしても、しっかりと受け止め、新たな酪農の形を模索しなければならない。
今回はここまで。次回はこの中でどれが事実として立証されているのかを、少しずつ見ていきたい。
僕は学者じゃない。医者でもない。でも、バイアスにかかることなく、書籍から読み取ったものをまとめていこうと思う。
牛乳を飲む人、飲まない人、そして酪農に携わる人にとって有意義なブログに努めていこうと思う。