❨679❩1973.7.9.月.晴/「有田川」有吉佐和子・感想文/ロサンゼルス:アメリカ合衆国
7時起床。眠かった。
ボスの迎えが8時半なので、朝飯の後30~40分、本を読む時間が持てるようになった。
更に、ランニングの時間を加えたい。
何んとか、朝の一時にでも、弱い腰を鍛えておきたい。
「有田川」有吉佐和子を読み終え、いい本だ と思った。
ミカンと人間と川と、そしてそれ等を動かしている歴史の流れ、全てが生き、一人の女性(千代)を中心に動く。
歴史が自然を人を動かすのか、人や自然が歴史を動かすのか?(作るというべきか)。
その両方、相互の関係が面白く書かれてあった。
彼女は、特に川を引き出し、人の生き方も、川の水とよく似ている事を強調している。
つまり、川が歴史なのだという事。そして人間は、その流れに従って、流されたり、引っかかったりして生きて行く。
水の流れ方が、人間と全く似ているというのだ。そうだろう。
水は自然に動く。でも時には洪水になって荒れ狂い、筋から外れる事もある。
でも普段は、穏やかに平和の中に、落ちたり、渦を巻いたり、速くなったりゆるくなったりして流れる。
そのリズムは自然が与えてくれる。
人間もまた、そうだろう。
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