❨253❩1972.5.11 木 晴 寒くて眠れず/チリ南端(Chile)
寒かったナ!とうとう眠れず。
着れるだけ服を着、はけるだけズボンとくつ下をはき、寝袋に入り、その上からテントを巻きつけて寝たが、それでも寒かった。
足が冷えてなかなか眠りにつけず。
マイッタ!
夜明け七時頃、空が明るくなりかける頃、少し眠れた。
九時起床。
二切れのパンとバター、それにチーズー切れ、乾肉少しでディサユノ。
もうバッグには、乾肉が少し残っているだけ。
少し行ったところで、道を聞きに民家に立ち寄った。
このオッサンが親切で、中に入って、コーヒーとパンを出してく れた。
追い風でよく走った。
ちょっと道が悪い所があったが、11時から4時迄で90km。
夕方、牧場へ入って宿を頼む。
夕食を多勢の牧童と食べる。肉をゴッテリ食って、腹一杯。
実に設備の良い所で、全室大きなガス・ストーブが置かれ、休憩所にはテレビもある。
一部屋をもらい、昨夜とはうって変わり、暖房の入ったベッドでシャツとパンツだけで寝袋に入る。