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投資の本というよりは、自己投資の本です。『教養としての投資』

『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』は、自分と他人を投資することで二重の利益を得るためのビジネス書です。
「ビジネスエリート:仮説構築・検証の思考癖がある」「貧困は遺伝する」「時間:働く・投資を増幅する変数」など、投資に必要な思想を学ぶことができます。
特に「投資:時間とお金を有効に配分し、自分(道具)を磨き、優秀な他人を働かせる」は投資の極意です。
自分がコントロールできる「有能の境界の“将来×自分”に集中投資」して自分の稼ぐ力を身につけ、投資で優秀な会社を買って他人を動かすことで二重の利益を生むことができるからです。
「投資」という言葉に忌避感を持っている方にこそ、読んで欲しいです。

「利益:課題を発見し、解決することで得られる対価」「投資仮説①競争優位②付加価値③長期潮流」「参入障壁:一次情報を握っている会社」などを通して、成長する会社の条件を知ることができます。
特に「考えることの総量:情報の総量に反比例する」は、衝撃的でした。
「情報の量が増えれば増えるほど人間は考えなくなる」からです。
つまり、TV・ネット・SNSで大量の情報をインプットする生活を続けるだけで、考える力が棄損していくのです。
情報に埋もれて考える力が失ったサラリーマンにオススメです。

著 者:奥野一成
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020/5/28

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