今までのビジネスの常識は何だったんだろう?『仕事に関する9つの嘘』
『仕事に関する9つの嘘 NINELIES ABOUT WORK』は、今までのビジネスの常識を否定し、新しい常識を提唱するビジネス書です。
「売上目標は業績予測のためで業績を促進しない」「強みは能力というより欲求に近い」「生産性:仕事で強みを発揮する機会が毎日ある感覚」など、今までの常識を真っ向から否定します。
特に「やる気のある労働者は20%未満」は、「やる気」を評価基準にしている昭和的な企業に警鐘を鳴らします。
なぜなら、20%しかやる気のある労働者はいないのに、曖昧な評価基準である「やる気を評価基準にしていいの?」と思うからです。
「やる気」を高めるのが上司の仕事であって、「やる気」を搾取してはいけません。
曖昧なことを、曖昧なまま評価するから間違うのです。
昭和的な感覚を持つ管理職は、この本を読んで反省して欲しいです。
「人間は他人から注目されないと弱る生きもの」「誤りを正すことは失敗を防ぐ手段でしかない」「賃金は苦しみに耐えるための賄賂」などを通して、メンバーのやる気を高めるシステムを教えてくれます。
特に「世界最悪のマネージャーのつくり方」と、自分の上司との類似点が前山の絶望感を誘います。
最悪は「部下を無視する」で、「ネガティブなフィードバックを与える」だけで40倍もエンゲージメントが上がり、「ポジティブな注目を与える」とさらに30倍も上がり、無視すると比べて1,200倍も効果が高いようです。
部下を無視するのではなく、「リーダーはメンバー全員と週に一度チェックインを行う」のように、頻繫に部下と接触する必要があります。
リーダーがよいチームを作り、よいチームが生産性を高めます。
生産性を上げたいサラリーマンにオススメです。
著 者:マーカス=バッキンガム・アシュリー=グッドール・櫻井祐子
出版社:サンマーク出版
発売日:2020/6/16
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