「身体を動かすことほど、脳に影響をおよぼすものはない」と、体育の時間を増やしただけで成績が上がった事実は「部活より勉強」を否定します。『運動脳 新版・一流の頭脳』
『運動脳 新版・一流の頭脳』は、運動をすることで頭脳を高めるためのビジネス書です。
「脳にとって最高のエクササイズとは何か?→その答えは、身体を動かすことだ」「運動によって脳は物理的に変えられる」「脳は、永遠に開発途中の未完成品なのである」など、脳は身体の一部とし、筋肉と同じように脳も運動によって鍛えることができることを証明しています。
特に「運動が、ストレスに対して過剰に反応しないように身体をしつけるのである」は、ストレスを抑えるには運動が最適であることを示しています。
「筋肉が、機能障害を誘発するストレス物質を取り除く処理工場として働く」と、鍛えることでストレス耐性を手に入れることができます。
さらに「週に2回以上運動をしている人は、ストレスや不安とほぼ無縁であることがわかった」と、ストレスを回避したければ、運動する必要があります。
ストレスをうまく制御したいサラリーマンは、まずは軽いウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。
「生活習慣によって、プラス・マイナス軸上のどちらに脳が属するかが決まる」「ドーパミンの量を増やすには、ウォーキングよりもランニングのほうが適している」「体力が知力を決める→子どもでも身体を鍛えれば、脳の重要な部位である海馬が大きくなる」などを通して、運動の効能をこれでもかと突き付けてくれます。
特に「運動以上に記憶力を高められるものはない」は、資格試験などで必要な記憶力を増やしてくれます。
「週に数回ほど早足で歩いたり走ったりするだけで脳の老化が食い止められ、むしろ若返り、おまけに記憶力まで強化できる」と、ウォーキングだけでも記憶力を高めることができます。
さらに「もし暗記力を最大限に上げたいのであれば、運動と暗記を同時に行うことをお勧めする」と、歩きながら暗記するなど、運動と連動させることでさらなる記憶力を保持できます。
歳を取ってからの資格試験に苦しんでいる前山のようなサラリーマンにオススメです。
オタクの視点から言うと、「脳トレでは頭はよくならない→単に、そのゲームがうまくなるだけだ」に衝撃を受けました。
ゲームをするだけで記憶力が上がる認知トレーニングは、オタクにとって最良の方法だと思い込んでいたからです。
「認知トレーニング:ゲームそのものが上達するだけ」と、記憶力を上げる助けにはならないのです。
「勉強をする」という免罪符で、ゲームをする機会が減ったのは残念です。