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日本の閉塞感は、「高齢者の既得権を放棄させること」で実現できます。まぁ、無理でしょうが…。『無理ゲー社会 才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはデストピア』
『無理ゲー社会 才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはデストピア』は、理不尽な社会構造を解き明かすビジネス書です。
「ひとびとが理不尽だと思うのは不平等ではなく不公平」「貧しい国:伝統的価値と生存価値が高い/ゆたかな国:非宗教的・理性的価値と自己表現価値が高い」「リベラル化の変化①世界が複雑になる②中間共同体が解体する③自己責任が強調される」など、一部のエリートしか幸せを実現できない現実を教えてくれます。
特に「恋愛市場:歳をとった女はモテない/貧乏な男はモテない」は、結婚できない前山のようなサラリーマンに絶望を与えます。
男性が選ばれる理由は、「恋愛の自由市場の基準:若いときは外見/30代を過ぎると経済力」と、「外見がいい」or「年収が高い」がないと性愛を得られない現実があります。
前山のようなモテないサラリーマンは、「独身で趣味を貫く」or「必死に年収を上げる」しかないのでしょうね…。
「自分さがしの陳腐化:多様性が認められる→探すべき自分が消失する」「有能な者に魅力を感じ、無能な者を避けるよう進化の過程で設計されている」「絶望死の原因:低学歴アメリカ人から長期的に機会が奪われたから」などを通して、機会損失による絶望の実態を把握できます。
特に「日本社会にとって高齢者批判は最大のタブー」は、「日本の若者たちの不安:高齢者に押しつぶされてしまう」の一言で表せます。
「日本社会の閉塞感:未曾有の長寿・健康・幸福を実現した結果」とあるように、結果的に高齢者が有利になり、幸福を手放したくない高齢者が既得権にしがみつき、日本のすべてを支配しているからです。
閉塞感を払拭するには、高齢者批判を言い続け、既得権を放棄させるしかないでしょう。