小説家デビューします。 (予定)
人として生まれてはや55年。恥ばかり多い、冴えないおっさん人生を送って参りましたが、このたび、とてつもなく素晴らしい幸運に恵まれて、インターネットにアップしていた自作の小説を商業出版できる運びとなりました。
アルファポリス社より刊行される小説「敵は家康」です。自分でネットに上げていた頃は、「礫」(つぶて、です。ハリツケではありません)というタイトルでしたが、出版社の提案により改題となりました。無名の新人の作品を、一人でも多くの読者の手にお届けするためのタイトル変更です。
厳密にはまだ刊行日は言えず、書影もお示しできないのですが、富士山大爆発とか火星人の侵攻とか黒船来航とか病原菌の突然変異とかがない限り、近刊です。すでに校了し、出版にむけた作者側の作業はほぼすべて終わって、現在はかなり手持ち無沙汰な状態です(もちろん、ほかに仕事はしておりますけれど)。
すでに同期(なんて言うのもおこがましいくらいに実績のある人なのですが)の筑前助広さんは、「谷中の用心棒 萩尾大楽 (阿芙蓉抜け荷始末)」という、独自のノワール風味の時代劇作品を同じくアルファポリス社より出版し、評判も上々のようです。
我々より先に、これも同期(と勝手に思っている)綿涙粉緒(めんるいこなお)さんは、まずはライトノベル「異世界の湯」シリーズでデビュー済み。また彼は私と筑前さんの翌年、アルファポリスの第7回歴史・時代小説大賞で入賞しておりますから、いずれ独特のめんこな流時代劇でこの界隈に賑々しく殴り込みをかけてくるのかもしれません。
既存の公募ルートではなく、ネット出身の書き手でこれから紙の世界に出てくる人は、このあともまだまだ居そうです。特に若い人の感性や発想の豊かさには、新人なのに私はもう現時点でついて行けていないのですが、あとから来る皆さんたちの大波に埋もれないよう、おっさんなりの古びたレトロな味わいを磨いて(?)なんとか頑張ってサバイバルして行きたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
・・・はい、ご挨拶のみ、オチなしでございます。これから差し支えない範囲で、刊行される作品まわりのことやら、その他のよしなしごとなどを呟いていこうと思います(気ままに不定期更新)。
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