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先送り症候群の6つの原因と先送り症候群を治して改善する方法とは?

先送りとは、本来であればそのときに決断したり、判断して結論を出さなければいけないことを、延期して後に回すことです。

その状態が習慣化してしまったり、慢性的になってしまっていたら、それは先送り症候群といっていいでしょう。

人の意志は弱いものです。

これは精神論や根性論などではなく、人間の脳の構造がそうなっているため、仕方がないといえば仕方がありません。

しかし、それに甘えて、物事をどんどん先送りばかりしていたら、人から信用を得られなくなってしまいますし、仕事や生活にも支障が出てくることでしょう。

ではいったいどうすればいいのでしょうか。

そこで今回は先送り症候群の原因と先送り症候群を治して改善する方法についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。

先送り症候群の原因

悲観的なことしか考えられない

先送り症候群の人は、先のことばかり考え行動に移すことができません。

人は、新しいことを始めるにあたって大きな不安を感じます。

せっかく挑戦しても失敗したらどうしようと考えたり、周りの人たちに迷惑をかけるかもしれないと思うと、どうしても躊躇してしまうでしょう。

ただ、失敗するかしないかは、実際に事を起こしてみないとわかりません。

勇気を出して挑戦した結果、目標を達成することができたり、十分な成果を残すこともできるのです。

また、たとえ挑戦が失敗に終わったとしても、頑張る努力を行ったことで得られるものもあるかもしれません。

先送り症候群になっている人は、悲観的に考えずにとりあえず挑戦してみることを優先してみましょう。

実際に始めてみることで、思っていたよりも挑戦するのに楽しさを感じたりやりがいを感じられる可能性も出てくるのです。

自分の力を試すことで、劣等感に苛まれていた状態から、自信を持ったたくましい自分に生まれ変わることもできるでしょう。

失敗してもまた挑戦すればいいやという気持ちで、新たなことに取り組んでみるとよいでしょう。

習慣の壁を打ち破れない

環境の変化に弱い人や不安を感じてしまう人も、先送り症候群になりやすくなっています。

まず、先送り症候群の人は、今おかれている自分の環境に満足しているわけではありません。

むしろ、今の環境から抜け出したい、新しい人生を歩んでみたいという気持ちを人一倍持っているのです。

ただし、気持ちを持ってはいても、今までの環境から抜け出すことがなかなかできません。

不満を抱えている職場や家庭など、その環境に文句を言いつつ、その場で暮らしていくことが習慣のようになっているのです。

人は、長く続けてきた習慣を振り切ることができないもの。

これではだめだと感じていても、当たり前のように送ってきた暮らしをすべてチャラにし、一からやり直すことが難しくなっているのです。

現状から抜け出したいと思っているものの、習慣という壁に周りを囲まれてしまっている人は、少しづつ壁を壊していきましょう。

いきなり物事のパターンを変えると、精神的な負担も大きなものとなり早々に参ってしまいます。

少しづつ行動パターンを変えていけば、心にも無理がかからず先送りしていることも解決できるのです。

迷いを捨てられない

考え方が決まっていないと、先送り症候群になってしまいます。

何かを始めるときに、「これを行う」と決めている人はその目標に対して一直線に進むことができます。

最初からやりたいことが決まっているので、何の迷いもなくやり進めていけるようになるのです。

ところが、考え方が定まらず心に迷いがあると、一度何かに挑戦しても途中で立ち止まってしまいます。

本当にこれでいいのかと悩んだり、ほかにもっと良い道があるのではないかと考えた末に、その場に踏み留まることになるのです。

目標に向けて進んでいこうと思っているものの、日によって考え方が変わってしまう人は、本当はどうしたいのか考えてみましょう。

今の自分が、どのような道に進みたいのかしっかりと考えてみることで、考えのブレを解消し目標に向けて突き進んでいくことができます。

そのためには、慌てて行動に移そうとするのではなく、自分自身としっかりと向き合うことが大事になります。

自身の気持ちや希望をくみ取ることで、進むべき道も確実に見えてくるようになるのです。

先送りしていて心も混乱している時には、自分と向き合ってみましょう。

完璧主義な一面がある

先送り症候群の原因は完璧主義であることです。

完璧に事を成し遂げたいという思いがあまりにも強いため、自信がない限りはなかなか行動に移しません。

簡単に言えば、少しでも失敗をしたくないのです。

だからこそ完璧に成し遂げられるという確信が湧くまでは、先送りしてしまう傾向にあるのです。

こうしたタイプは自信さえ湧けば非常に有能な人物なのですが、肝心の自信が生じるまでに時間がかかるのが難点と言えます。

どんな些細なことであっても自分が納得の行く結果に収めたいと考えており、どうすればより良い結果を残せるのか、そればかりを常日頃から思考している場合が多いです。

失敗やミスなどをあまりしないという点においては、仕事上で非常に頼りになる人物でしょう。

しかし大抵の仕事には期限というものがあります。

その期限までに仕事を終えなければならないという場合は、その完璧主義な一面がかえってマイナス方向に働いてしまう可能性もゼロではないのです。

極端な話、完璧を追い求めるがあまり、結局何も出来なかったというパターンも珍しくはありません。

このように完璧主義者は先送り症候群に陥りやすいのです。

他に気にかかることがある

先送り症候群の原因は、やらなきゃいけないこと以外に興味を惹かれていることです。

例えばやらなきゃいけないことが勉強であった場合、勉強嫌いな人にとっては興味を惹かれるものではありません。

ですので他のこと、読書やゲーム、友人と遊ぶなどといった興味の惹かれることを優先してしまい、勉強は後回しになってしまうのです。

これもしたい、あれもしたいとむしろやりたいことが多すぎるために、いろんなことを先送りにしてしまうタイプであると言えます。

こうしたタイプは自分がやりたいことに関しては先送りせずに積極的に挑戦しますが、そうでない場合は消極的な反応を見せるものです。

つまるところ興味をもてないものにだけ、先送り症候群が発生してしまうというわけなのです。

逆に言えばやらなきゃいけないことが興味惹かれるものであった場合は、自らの持てる力を総動員するということです。

なので周囲の人からすれば、非常にわがままな人物に見えてしまう可能性もゼロではありません。

やりたいことしかやらないのですから、それも当然と言えます。

つまり自分の感情を優先して物事に対応していることが先送り症候群の原因というわけです。

やる気がない

先送り症候群の原因の一つにやる気がないことが挙げられます。

目の前のことにやる気を見出すことが出来ず、なかなか重たい腰を上げることができないのです。

こうしたタイプは無気力な一面を持っている場合が多く、何事に対しても意欲を見せることがありません。

やらなきゃいけないと頭では分かっていても、感情が行動することを拒否しているのです。

だからこそ何事も先送りにしてしまい、結果困ることになるのです。

また無気力であるということは、言い換えれば面倒臭がりな一面を兼ね備えているとも言えます。

動くことがとにかく億劫であると考えており、なるべくならエネルギーを使わずに作業をこなしたいのです。

要は無駄な行動はなるべく避け、効率的に事を成し遂げたいタイプなのです。

例えば仕事でどうしてもやらなきゃいけないことがあった場合、こうしたタイプは自分以外の人に押し付ける傾向にあります。

このようにやる気のなさが原因で先送り症候群を発症している人は、周りの人からすれば迷惑極まりない可能性が高いのです。

ですがやる気を見出せるものに対しては、積極的に動く場合も稀にあります。

先送り症候群を治して改善する方法

長期的な視点を持つ

やらないといけないことがあるのに、なぜかなかなか行動に移すことができない…

そんな先送り症候群に苦しんでいる人に共通する問題点は、ズバリ「短期的な視点しか持てていないこと」です。

たとえばあなたは、目の前にある3万円を今すぐに手にいれるのと、一日100円ずつコツコツと一年間もらい続けるのと、果たしてどちらを選ぶでしょうか?

理屈から考えれば後者の方が得なのは誰でもわかると思いますが、実は多くの人間は理屈ではそうわかっていても、なぜか前者を選択してしまうケースが多くなります。

なぜなら前者の方が、「得られる幸福感が高いから」です。

そしてこの傾向は、先送り症候群を抱えている人の場合さらに強くなります。

つまり、本来は毎日コツコツとやるべきことをこなした方が得であるにもかかわらず、その成果が目の前にはぶら下がっていないため、どうしても行動を起こすことができないわけです。

先送り症候群から脱するためには、とにかくそういった短期的な視点から抜け出し、「長期的な視点を持つ」必要があります。

たとえ成果が先でしか得られなくても、その損得をしっかりと計算するようにし、今よりも理性的に立ち回れるよう努めましょう。

感情を表に出すクセをつける

先送り症候群を抱えている人には、決定的に欠けているものが存在します。

それは、「感情のパワー」です。

先送り症候群の人も、頭では今すぐにやらなければいけないとわかってはいるのですが、それがどうしても行動に結びつきません。

ではなぜそうなってしまうのかというと、それは「行動を起こすきっかけを見失っている」からです。

毎日やるべきことをきっちりこなしている人というのは、そんなきっかけに感情のパワーを上手く利用しています。

たとえば、やるべきことが山積みされている怒りを力に変えて、それを行動の原動力にしているわけです。

「感情的になる」という言葉を聞くと多くの場合マイナスのイメージを持ってしまうかもしれませんが、人が何かを達成しようとするとき、それは決して欠かせないものになります。

ですから、先送り症候群をしっかりと治すためには、まず「感情を表に出すクセをつける」ことが重要になるのです。

普段から意識して喜怒哀楽をハッキリと出すようにし、自分の内側から湧き上がってくるものを力に変え、それをやる気の源にできるよう努めてください。

モチベーションの上げ方を工夫する

やるべきこととしっかり向き合って、それを淡々とこなしていく。

目指すべきはもちろんそんな人物像なのですが、先送り症候群に悩む人がいきなりそうしようとしたところで、絵に描いた餅に終わってしまうケースがほとんどです。

ですから、まずはそこに到達するために、「モチベーションの上げ方を工夫する」ところから始めてみましょう。

毎日の課題を確実にこなしている人というのは、息抜きをするのも上手ですし、モチベーションを上げる技術にもたいへん長けています。

一方で先送り症候群を抱えている人はというと、常に「やらなければいけない」といった考えばかりが頭の中を巡っていて、それが逆に自らのモチベーションを下げる原因になってしまっているのです。

何もやるべきことと向き合うのだけが、毎日を効率的に過ごしていく方法ではありません。

遊ぶときは遊び、サボるときはサボり、いざやらなければならないタイミングだけで気合いを入れるのが、先送り症候群を治すための一番の方法です。

まずは生活にメリハリを付けるよう意識し、上手にモチベーションを高めつつ、やるべきことをきっちりとこなすようにしましょう。

やる気が出ない時もとりあえずやってみる

先送り症候群とは、やらなければいけないことをついつい先延ばしにしてしまうことを言います。

この先送り症候群を改善するにはとりあえずやる気がでなくても始めてみることが大切なのです。

ついついやらなければいけないことを先延ばしにしてしまうのは、やる気が出ないからと言った理由が多いでしょう。

面倒な仕事や課題などは自分がやりたくてやるものではないのでやる気が元々ないのは当たり前です。

先送り症候群の人はやる気が出た時にやろうと思うのですが、期限ぎりぎりまでやる気が自然には結局出てこなかったため、仕方なく焦って取り掛かることになるのです。

やる気が出ない時は取り敢えず始めてみることをおすすめします。

机の前に仕事を広げてみる、パソコンを立ち上げてみるなど、作業をする体制を整えましょう。

家事にやる気が起きないという主婦も中にはいるでしょう。

料理が面倒だと感じることもあるとは思いますが、とりあえずエプロンをつけてキッチンの前に立ってみましょう。

そして、しぶしぶながら作業をしているうちにノンストップで作業がはかどることもあるのです。

やる気は取り敢えず始めてみることで出てくる場合もあります。


作業の途中に自分にご褒美を与える

取り敢えず、作業をはじめてみたはいいもののほかの事が気になって集中できずに途中で投げ出してしまい先送りにしてしまうこともあるでしょう。

集中力がなかなか続かない人は、作業の途中に自分へのちょっとしたご褒美を挟むのがおすすめです。

例えば、勉強や仕事の最中に、「ここまで覚えたらお菓子を一つ食べよう。」「仕事をここまでは終わらせたら一服しよう。」など作業の途中にご褒美を与えるのです。

そして、そのご褒美が終わった後はまたすぐに作業に取り掛かり、次のご褒美のために作業を進めるのです。

元々やりたくない作業を最後までノンストップで仕上げられる集中力があれば先送り症候群にはなっていません。

適度に、自分へのご褒美を挟みながら、作業を進めていくのが先送り症候群にならないコツです。

ただし注意したいのが、自分を誘惑するものが取り囲む中では作業をしないことです。

テレビがついていたり、漫画やお菓子など自分の好きな物に取り囲まれている中では自分についついご褒美をあげ過ぎてしまうことがあります。

何も誘惑のない部屋で一つだけご褒美を持って作業をするのが最もよいでしょう。

誰かにお尻を叩いてもらう

とりあえず作業をはじめ、自分にご褒美をあげても集中力が続かずついつい先送りにしてしまう人は最終手段として自分のお尻を叩いてくれる人に監視してもらうことです。

どんなに足が遅い馬でもお尻を鞭で叩けば、早く走ることができます。

同様に、どんなに集中力がなくすぐに作業を止めてしまう人でも、他人に作業に戻るように指示されれば仕方なく進めることができます。

その監視をしてもらう相手は自分の親や友達などにお願いするのが望ましいでしょう。

また、避けたいのは、仕事や課題を与えた上司や先生などにお尻を叩いてもらうことです。

元々彼らが与えた課題なので、その人たちに指示をされてしまうのは無理やりやらされていると思われかねません。

また、会社などでは仕事を期限までに自分一人の力でできない人は低く評価をされてしまいます。

子供の頃に「宿題を早くやりなさい!」と両親に怒られた人も多いでしょう。

子供の頃から大人になっても、期限までに余裕をもって作業に取り掛かれない人は、子供の頃と同様に誰かに監視をしてもらうのがもっともよい方法なのです。

先送り症候群を自覚しよう

いかがでしょうか。

先送りしてしまう瞬間はたいてい「あとでしっかりやろう」といったものから始まります。

それを「あっ、先送りしようとしているな」と自覚するだけでも、症状は劇的に変化することでしょう。

これは意識的に生活していないとなかなか難しいことです。

スマホの画面であったり、目に見えるところに自覚できるトリガーを散りばめておくことで、意識が可能なので、ぜひ覚えておきましょう。

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