見出し画像

星空9 「〜しなければいけない、を、〜したいから、その為にどうしたらいいか、に変えればいいんじゃないか。」自殺経験者の手記 (You are not alone)

自殺などの言葉が出てくる文章です。
気分が悪くなったりした方はすぐにこの文章を読むのをやめて下さい。

昨日一日、書くのをやめてみた。
noteを初めて少しばかり経つけど、
書いている日は、1日をしっかりと生きている感じがした。

昨日は疲れていたので、
まぁいいか。
みたいな気持ちで、
特に書くことなしにいたのだけど、
そうすると1日、不安な気持ちだった。
お得意の、人の顔色を伺う感じが強くなった気がしたし、
自分がきちんとそこにいない感覚が常にあった。

何でもいいから自分のことを書こう、と思った。
書くというのは、自分である!と碇を下ろすような作業だ。
自分がそこにいない、と感じる時は、うってつけなのかも。

前の記事にも書いたが、
自分の家族は崩壊し、
それによって自分は傷ついて、
どう気持ちを処理していいか、
この先どうしていったらいいかわからなかった。

父が母を殴った後に、
僕は、自殺をしたわけだけど、
家族の事が起こる前から希死念慮はあった。

自分は、ゲイだし、
アーティスト気質だし、
基本的に気持ちが溢れるタイプで、
沢山笑い、沢山泣く。

そして、何よりも、
こうあらねばならない、という
決めつけ的な感覚が強い。

具体的には、
人に笑顔になってもらわないといけない、という気持ちが強い。

例えばコンビニでレジの人にお金を渡す時にも、
レジの人の反応が気になる。

お釣りをもらった時に、ありがとう、と言って、
笑顔になってもらえた、
となればハッピーだ。

でも同じようにしても、相手が無表情だと、
あぁ、もう少し言い方があったのかな。
と思って、結構落ち込むのだ。

自分は接客業をしているので、
こういう気持ちが強いのかもしれないが、
こんな種類の事が一日中なされる。
道で人とすれ違う時でさえそうなので、
家に帰ってくると疲れて何もできない。

そんな風に疲れている時の飲み会なんぞは最悪で、
仕事の愚痴とかが始まると、もう止まらない。
そして空気は微妙なまま終わって、
スッキリなんて全然しないで、帰ってくる。

こうなった時に、
自殺をした身としては、
生きていくために何とかせにゃ、と、
色々本を読んだり、ネットを見たり、
こうして書いたりして、どうしたら、このモヤモヤが解消するか考える。

すると、自分がダメな人間だと思っているのが原因なように思う。

自分に対して否定的だから、
人の顔色を伺う。そして周りも否定しちゃう。
だから先に書いた飲み会のような雰囲気になりがち。
家族が壊れたり、自殺したりしたら、
もう、自分に対する否定感はマックスである。
そして、周りに対する否定感もマックスになったら、
もう、かなり面倒くさい事態になる。

失ったものが大きい。
でも、それは戻ってくることはない。
そこは悲しい、ということで、
ひとまず置いておこう。
解決はできないから。

それよりも、
決めつけが自分を否定的にしているのかもしれないな、
と思うのだ。

笑顔になってもらわなければいけない。

そういう風に考えている時は、
笑顔に出来ない自分が悪いし、
笑ってくれない人の事も悪く思ってしまう。

だから、笑顔になってもらわなければいけない、を、
笑顔にしたいから、その為にどうしたらいいか、
に変えればいいんじゃないか。

そうすると、
人を笑顔にするために、ありがとう、とまず言ってみよう、
そういう感覚になる。
言わなきゃいけないわけではないし、
自分がしたいことのために、それをする。
それは清々しいし、わかりやすい。

これは自分が学んだことの一つで、
そこにはルビンの壺の例が出ていた。
壺にも向かい合う顔にも見える絵のはなし。

見方によって、全く別のものになる。
でも、確かにそこにあるのに、
何かに囚われていると、
壺にしか、もしくは顔にしか見えない時って、
確かにある。

そして、そもそも笑顔にしたいのか?
という疑問も残るのだ。
でも、コミュニケーションの中でありがとうというのは、自然なことだし、
結果お互いに笑顔になったら、それは素敵な瞬間だよな。

仕事で辛くなった時は、
ルビンの壺を思い出してみるのも、一つの手になるかもしれないな。

そんな風に思う。

ここまで読んでいただいて、
ありがとうございました。
またこちらでお会いできましたら、とても嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!