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明日の自分をアップデート!脳科学から考える仕事ができる人の考え方

皆さんは、毎日、仕事を納得いくようにうまく進められていますか。
昨日は上手くいったけど、今日は上手く進められなかったなぁと日々一喜一憂することもあるのではないでしょうか。

そこで今回は、この人仕事できるな!という人がどのような観点を持って仕事を進めているのかを考えて、私たちのお手本にしていきましょう。

優れた成果を生み出す個人の能力や行動特性は、「コンピテンシー」と呼び、できる人のまねをすることを「モデリング」と呼びます。
サルバトール・ダリも「天才になりたければ、天才のまねをすればよい」という名言を残しています。
私たちも、できる先輩の口癖や、習慣、しぐさ、持っているモノなど何かしら、意識してマネをしたことがあるのではないでしょうか。

今回は、これらの考え方を理解して、明日からの自分をアップデートしていきましょう。

目次


1. 仕事ができる人は様々な視点を持っている

統計データによると、仕事ができる人は、一つの視点ではなく、たくさんの視点や視野を持っていることが分かっています。

仕事ができる人は、1つの問題に対して複数の視点からアプローチします。脳科学によれば、この多角的な思考は「認知的柔軟性」と呼ばれる能力に関係しています。
認知的柔軟性は、前頭前野が活発に働くことで育まれ、特に理系パパが重要視する論理的思考と相性が良いです。

たとえば、あるプロジェクトで問題が発生したとき、異なる視点からその問題を見ることで新たな解決策が生まれます。

 視点を変える方法としては、様々な体験や経験をすることが有効です。
私自身、仕事で様々な部署を異動した経験があります。その時は、自身の専門キャリアが継続できず、非常に不安に思いました。

しかし、様々な部署や立場で、広い視野を身につけることができたことで、様々な視点で物事を見ることができるようになりました。
現在では、本社部門や、設計部門、製造部門、顧客、協力会社がどのようなことも求めているのか、様々な視点で考える(想像する)ことができるようになりました。

今では、その経験が今の私を形成していると胸を張って言うことができるくらい、大きな影響力があったと感じています。

転職なども同じ効果があり、他の人と違う視点、たくさんの視点を持っている方が多いのもうなずけます。


2. 仕事ができる人はすぐに行動に移す


仕事ができる人は、状況を素早く判断し、すぐに行動に移します。これは、脳の「実行機能」を司る前頭葉がしっかり働いているためです。研究によると、実行機能が強化された人は、複数の選択肢を素早く評価し、適切な決断を下す能力が高いことが示されています。
例えば、ある企業のリーダーシップ調査では、即決力を持つリーダーはプロジェクトの進捗を速め、成功率を上げることが明らかになっています。

菅原洋平著「超 すぐやる!」では、脳を働かせるのではなく、脳の働きを整えることで、頭の回転が上がり、すぐに行動できるようになると言われています。

非常に重要な判断をする場合は、じっくり考えて行動することも必要ですが、すべての条件がそろわなくても、経験値やリスクを瞬時に判断し、行動に移すことが仕事を前に進めるためにはとても重要になってきます。

3. 仕事ができる人は、主体性と責任感を持っている

主体性や責任感を持つ人は、自分が何をすべきかをはっきりと理解し、行動に移します。これは、脳の内側前頭前野が関係しており、自分の役割や責任を強く感じることで発揮されます。

ある脳科学の研究では、自己の責任感を感じると、報酬系が活発化し、モチベーションが高まることが確認されています。

職場での具体例としては、問題が起きた際に「自分が解決策を見つける」と率先して動く人が、チームをリードし、結果を出しやすいという調査結果もあります。
家庭でも、主体性を持って家事や育児に取り組むことで、パートナーや子どもとの関係が良好になります。

仕事においても、家庭においても、何事も他人事と捉えず、自身ができること「自己効力感」を高め、自身の行動を示すことで、物事は良い方向に行くのではないでしょうか。

4. 仕事ができる人は調整能力が高い


調整能力の高い人は、チーム内でのコミュニケーションや役割分担をスムーズに行うことができます。これは、脳の「共感回路」が活発に働くことで、他者の感情や状況を理解し、柔軟に対応できる力を持っているからです。共感能力の高い人は、チーム全体のバランスを見極め、適切な対応を取ることが得意です。

ある研究では、共感力の高いリーダーはチームのパフォーマンスを30%以上向上させることが分かっています。

5. 仕事ができる人はコミュニケーション力が高い


仕事ができる人は、コミュニケーションの重要性を理解しており、効果的な伝達方法を持っています。脳科学によれば、前頭前野や扁桃体が関わる「社会的認知機能」がコミュニケーションを円滑にする鍵です。

相手の感情を読み取る力や、共感する能力が高いと、話の内容がスムーズに伝わり、相互理解が深まります。

実際、ある研究では、コミュニケーション力が高いマネージャーは、社員のモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させることが示されています。

昔は、寡黙な人、脊中で語る人が、仕事ができるイメージでしたが、状況が頻繁に変わる状況においては、高いコミュニケーション能力で情報収集し、適切な信頼関係を築き、常に新しい情報で仕事を進めることがとても重要になります。

特に、仕事上のミスが発生する典型的なシチュエーションは、「これぐらい、伝えなくても常識だろ?」と思って、十分伝えずミスを発生させてしまうことです。
私は、このような言葉が浮かんだ瞬間、「私の常識は、相手の非常識、相手の常識は私の非常識」という言葉を思い浮かべるようにしています。

世の中に、「私と全く同じ考えの人がいない」と考えるのです。
そうすると、相手に「わかっていると思うけど、○○には気をつけてね」と冷静に伝えることができます。

6. 仕事ができる人はファシリテーション力でチームをまとめる

ファシリテーション力は、チームのメンバーが自発的に能力を発揮できるようにサポートする力です。
脳の「報酬系」は、他者が成功するのを助けると、ドーパミンが分泌され、達成感や満足感を感じさせます。この報酬系をうまく活用することで、チーム全体のパフォーマンスを引き出すことが可能になります。

例えば、ある職場での実験では、ファシリテーションが上手なリーダーがいるチームは、問題解決能力が30%向上したという結果が出ています。

仕事においては、特に会議上では、如何に皆の意見を吸い上げ、方向づけを行うことができるかが、ファシリテーション力です。

皆さんは、会議の進行役(仮に課長)が、一方的に話をして、意見を聞かず、会議が終わってしまった経験はありませんか。
会議の進行役は、皆の表情を汲み取り、特に発言しにくいであろう若手の意見をうまく引き出し、その他の参加者を巻き込み、会議の密度を上げる必要があります。
皆さんも、よいファシリテーターとなるよう、日々意識して取り組んでみてください。

家庭においても、奥さんや子どもの話を十分聞き、皆がどう思っているのかを汲み取り、判断することで、親子関係が深まり、子どもの成長をサポートすることができます。

まとめ

脳科学の視点から見ると、仕事ができる人の考え方や行動には、脳の特定の機能が深く関わっています。
様々な視点を持ち、すぐに行動し、主体性や責任感を発揮し、調整能力やコミュニケーション力、ファシリテーション力を駆使することで、仕事だけでなく家庭でも成功を収めることができます。

理系パパにとっては、これらのスキルを理解し、実践することで、育児と仕事の両立がよりスムーズになり、より充実した生活を送ることができるでしょう。

これらのことを意識してモデリングすることで、仕事の質と意識を高め、より高いレベルの仕事に取り組んでいきましょう。

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