チームの目標と、個人の目標の間で。代表として思うこと
チームで何かを運営する時や、成し遂げようとする時、必ず目標が設定される。その目標を達成するために、何をするのか、いつまでにするのかが決められる。
しかし、チームで働くメンバーたちは、皆個々の存在であり、価値観は違い、思考回路も異なる。だから、チームの目標と個人の目標がすれ違ったり、各メンバーが別々の方向を見たりすることがある。
これでもフリースクールを運営して、チームの代表を担っているわけだけれど。もし今後、チームの目標と個人の目標にズレが生じてきたら、いったいわたしには、何ができるのだろう。
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このnoteは、s.majimeさんのnote『「いとおしさと せつなさと 心強さ」の目標設定面談』への感想note。
組織に所属する人間としての目標設定
チームに目標があるように、チーム(組織)に所属する以上は、各々の目標が存在するだろう。
まじめさんはnoteで、「いとおしさと せつなさと 心強さ」の3つのキーワードをもとに、組織で働く人の目標設定はどうあるべきかを述べている。
正直、フリースクールは立ち上げたばかりということもあるし、スタッフの9割をボランティアでお願いしている状況なので、個々の目標や目的について深く話すような機会はない。
それでもわたしたちは、組織として、加わってくれる人の成長の一助になりたいと思っている。なるべく、それぞれの目標とチームとして目指すものが添うようにしたい。
ただ、マネジメントについて深く学んだ経験があるわけでもないので、正直まだまだ手探り状態。そんなわたしにとって、今回のまじめさんのnoteは大変参考になった。
目標設定をする時に大切にしてほしいこと
これはわたしの良い部分であり悪い部分でもあると思うのだけど、例えば何かのサービスを提供する時、提供する側(メンバー)と提供される側(ユーザー)の区別をあまりしない。
もちろん、サービスを提供する以上なんらかの対価を払っていただいてるわけだし、最大限クオリティにはこだわるけど。ユーザーを大切にするためにメンバーに我慢してもらうとか、そういう選択肢が一切取れない。(自分が我慢する選択肢はすぐ取るのにね)
ユーザーに幸せになってほしいのと同じように、メンバーも幸せになってほしい。ユーザーの夢が叶うことを願うように、メンバーの夢が叶うことを願っている。
だから、メンバーと目標設定について話す時にも、その人のやりたいことや大切にしたいこと、優先順位に主軸を置いている。
チームとして現実的に難しいこともあるけれど、チームという枠を超えて、個人の目標に対してもできる限りサポートしたい。
(なので、仮にチームの目標と個人の目標が逸れてしまったとしても、どちらも叶える方法を探すのだろうな、と書きながら思った。)
個人が大切にしたいことを理解する
目標を設定する際には、個人(メンバー)が大切にしたいことを理解する必要がある。それが基とならなければ、達成したい目標など生まれないからだ。
私が言いたいのはまず最初のステップとして「一緒に働く人の価値観を知ろうとすること。そして、その大切にしている価値観にいとおしさを覚える」ことが大事で、現実問題としてどう扱うかは”その次の次のステップ"なのではないかということです。
まじめさんが紹介している「キャリア・アンカー」は、仕事のみならず、さまざまな場面で役立つのではないかなと思った。
詳しくはまじめさんのnoteを読んでいただきたいが、ざっくり言うと「キャリアにおいて重視している価値観の分類わけ」。得意分野の能力を伸ばしたい、昇進して評価されたい、保障と安定を望みたいなど、自己のキャリアについて特に大切にしている価値観を、8つのタイプに分けている。
これは、マネジメントを担当する方はもちろんだけど、個人としてもぜひ参考にしてみてほしい。「自分はこれを大事にしてキャリアを重ねたいんだ」と理解できれば、その後のステップにもきっと役立つ。
(ちなみに自分では「8.ライフスタイル」だと思っているけど、母に聞いてみたらわたしは「6.奉仕・社会貢献」だそう。考えてみるのも面白い。)
いつか来る別れを見据えて
目標設定の話とは関係ないのだが、まじめさんが「別れ」というキーワードを出してくれたので、少し個人的な話を。
フリースクールに協力してくれる人のほとんどは、大学生たちだ。学業やアルバイトの合間を縫って、手伝ってくれている。
だから、就職したり留学したりするタイミングで、ここを去っていく。
それはもちろん喜ばしいことだし、応援したい。と同時に、やっぱり寂しかったりもする。
なので、誰かがここを去る時には、必ず「またいつでも遊びにおいで。疲れたら話聞くから」と声を掛けている。そう声を掛けられるくらいの関係性を築くことを意識している。
基本的に、わたしたちのほうから辞めてほしいと感じる・伝えることはまずない。それでも必ず、別れの時は訪れる。今当たり前のように週1回顔を合わす彼ら彼女らも、いつかは自分の道を進んでいく。その道と、チームの道は完全に一致してはいない。
それでも、今出会えたことを感謝できるように。チームの枠を飛び越えて、それこそフラッと遊びに来れたり、飲みに行けたりするような。そんな個と個の繋がりを持ちたいし、そんなチームを作っていきたい。
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