【ビジョン=中計 書籍『ビジョンとともに働くということ』から】
それでははじめましょう。
投稿に少し間が空いてしまい申し訳ありません。
今回は山口周氏と中川淳氏の共著書籍からの気づきをお話したいと思います。
書籍タイトル『ビジョンとともに働くということ 「こうありたい」が人と自分を動かす』(祥伝社)です。
オンライン書店では4/28発売開始、できたてほやほやです。
●書籍のまとめ
・ビジョンを掲げ、それに向かって進んでいくのがこれからのビジネス・生き方に必要
・他者(社)との比較ではなく、こうありたいという目標を掲げることが人をひきつけ、巻き込んでいく
●著者紹介
・山口周氏
電通やボストンコンサルティンググループなどで企業戦略や組織開発などに従事された経験から、コンサルタントとして問題解決手法やこれからの時代に求められる思考法などについて発信をされています。
主な著著は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『ニュータイプの時代』など、さまざまな書籍を出されています。
・中川淳氏
中川政七商店の代表取締役会長で「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに、工芸品メーカーのコンサルティングをおこなうなど、工芸産地の活性化に取り組んでいます。主な著書は『小さな会社の生きる道。』『日本の工芸を元気にする』などです。
実は、山口氏のツイッターをフォローしており、今回の書籍はそれで知ったものです。ほんの1週間前のことなのですが、ツイートを見て即、買いました。
山口氏が書かれた書籍はもちろん多くの気づきがあるのですが、今回のような対談形式はさらに興味深く、1冊で2度おいしいです(モーニングスターの朝倉社長がよく使われる表現(1粒で3度おいしい)を拝借しました)。今回は中川政七商店の中川氏との対談ということなので、やはり即買いでした。
なお、対談形式の書籍としては「くまモン」や「茅乃舎」などのブランド戦略を手がけられた水野学氏(クリエイティブコンサルタント)との共著『世界観をつくる「感性×知性」の仕事術』(朝日新聞出版)も非常におもしろいです。
(水野氏の著書では『センスは知識からはじまる』(朝日新聞出版)もおススメです)
・最も印象に残った部分
今回の書籍で特に強くひかれたのは「第6章 ビジョンとともに働くということ(タイトルと同じですね)」の中期経営計画書(以下、中計)について触れたくだりです。
中計はビジョン(あり方)そのものなので現在の延長線上で考えるものではないし、その視点で立てた中計は人をひきつけるものとはなりえない、と考えました。
ビジョン(あり方)を掲げて、そのために何をしていくのか(やり方)を1年単位で考えていく、というのが本当の中計なのかなと。
ビジョン(あり方)があれば、たとえ社会環境が激変しても取り組み内容(やり方)を変えることで、一時的に遠回りすることになったとしても、たどりつけるのではないでしょうか。
この部分が印象に残ったのは、つい最近、中計を策定したことが関係しています。
中計は5年後10年後の姿なので、実際のところ、そのときにどうなっているのか、また、そのときに達成できることなのか、現時点ではまったくわかりません。
ただ、わからんわからん、といっていてもきりがないので、5年後10年後に「こうなっていたい」という姿(あるべき姿とかありたい姿)をイメージして、そこから現在の状況を見たときに「何をすればその姿に近づけるか」仮説を立てて1年ごとの取り組み内容(やり方)を考えていく、というのが中計の1つの考え方なのではないかと。
5年後10年後の姿はあくまで現時点での仮説、でも、それをかなえるために1年ごとの取り組みは必ず達成していく、というくらいがちょうどいいのかもしれません。
組織目標やご自分の方向性など、これからのビジョンを考えるうえでは大きな気づきがありますので、ぜひ読んで実践してみてください。
…と、ここまで書いておいて何ですが、中計をつくる前にこの書籍を読んでいたら、もっと斬新な中計ができたのではないか、ということだけが残念です。
でもこればっかりはタイミングなのでどうしようもないですね。今後の取り組みを進めるなかで活用していきます。
今回は以上となります。
それではまた!