2-4 国の借金という信用創造
ここまでの記事で、
ゴールドスミスが預かり証を発行して
世の中に流通させていた内容が
現代では電子データとなったということを
説明させてもらいました。
【銀行が貸し出した金額が
貨幣になる】という点が
重要でしたね。
では、
日本銀行は日銀当座預金に
入れるお金というのは
どこから調達するのでしたっけ?
結論は、
日銀当座預金も、
日本銀行が信用創造によって、
口座に数字を打ち込むことで
生まれています。
ここは
非常に重要です。
国の借金と呼ばれる国債が
発行されて世の中に流れる過程は
①政府が国債を発行して、
日銀当座預金を集めようとする
②民間銀行が持っている日銀当座預金で
国債を購入する
③政府は受け取った日銀当座預金をもとに
政府小切手を発行して
民間企業などに公共投資などの
サービスをお願いする
④政府小切手を受け取った民間企業は
日銀当座預金から民間銀行の普通預金に
するために民間銀行に小切手を持っていく
⑤民間銀行は企業に普通銀行預金に変換して、
企業は給料の支払いなどに使う。
民間銀行に政府小切手が回ってくる。
⑥民間銀行は、
政府小切手を日本銀行に持っていき、
日銀当座預金を受け取る。
のようになっています。
この中で信用創造が行われているのは、
④番になります。
日本銀行が政府小切手を買い取る時や、
国債などを買い取る際に、
日本銀行が支払いを日銀当座預金で行います。
この時に、
日本銀行は、
民間銀行の日銀当座預金に
数字を入力して、
残高を増やすだけで国債を買い取っています。
この数字は、
民間銀行にとっては資産となり、
日本銀行にとっては負債となりますね。
次回もお楽しみに!