手を出さずに見守る修行

一家で例の感染症にかかり、子どもは先に復活した。
わたしは、熱で横になりながら、キッチンの様子に耳を澄ます。

大丈夫かな?
ちゃんとやっているかな?

浪人生の次男が一人でランチを作っていた。
冷凍されている牛肉を解凍し、焼いて食べるらしい。
ニラと炒めるかどうしようかと言っている。。
また、ボロネーゼのパスタ(レトルトパウチをかけるやつ)も作るらしい。

心配で仕方ない。
ちゃんと肉を解凍できただろうか?
同時並行で、効率よく料理できるかな?

そこまで考えてハッとする。

あかん、あかん、、

悪い癖が出てる。
心配は相手を信頼していないということ。
自己満足だ。
わたしは、息子を信じて背中を押したいと決めている。
息子の成長を妨げることをしたくない。

息子はわたしの二倍くらいの時間がかかってランチを作り終えた。
全く、要領がわるいな・・
肉が冷めてるやん、、、

あ、また、悪い癖。

当たり前やん。
わたしは毎日何十年もご飯を作ってきたけど、次男は今始まったばかり。
伸び代だらけ。
これからいっぱい失敗して成長していくんだな。。

人の成長を見守ることは修行に思える。
自分の小ささがわかる。
口を出したい。
手を出したい。
そこをぐっと我慢。
褒めるのも我慢。

ただ、見守る。
愛をもって。

お読みくださりありがとうございます。

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