先行企業に追いつくために
『インターステラテクノロジズ』は、軌道投入機『ZERO』の2023年度打ち上げを目指して開発を続けているが、圧倒的に人材も足りてないし、資金調達も頑張っている所だ。
ITベンチャーの起業は何度も経験したけど、今ならはっきり言って広告宣伝費くらいしかお金を使う所がないし、技術者にしたってクラウドを使えるからインフラ系はあまり必要ないので昔に比べれば人はかなり少なくて済む。
むしろSaaSベンチャーとか営業人員が主体なんじゃないかって思うくらいだ。
でも、ロケットは全然違う。
短時間ではあるが火力発電所並みの出力を出すロケットの地上設備設計から施工、組立工場の建設、アルミニウム合金タンクやCFRP段間部などロケットの構造設計、ターボポンプや再生冷却燃焼室・ノズル、インジェクターなどを設計製造する推進チーム。そしてそれを制御する無線・アビオニクスチーム、それに技術営業マーケティングが必要となってきた。
だが、資金も人員も膨大に必要になる割にはゼロイチでほとんど売り上げは立たない。つまりベンチャー企業でいうところのデスバレーが異様に深いのだ。
そのため、さまざまな角度からデスバレーを何とか超える方策を用意する。小型のサブオービタルロケットを先行させたのはその一つだ。
ターボポンプ・再生冷却以外は軌道投入機と共通する要素が多い割に1発打ち上げあたりのコストは数千万とリーズナブルだ。クラファンや広告、実験ペイロードなどでなんとかカバーできる。
軌道投入機を打ち上げる時も、全てが初めてではないので失敗する確率はかなり下がる。なんせ軌道投入機は1発数億円クラスなので失敗するとかなりの打撃だ。
先行する『SpaceX』や『RocketLab』、『Astra』などのライバルがどんどん打ち上げ実績を積んできて正直焦りもあるが、それはITベンチャー立ち上げ時期に嫌というほど経験した。あの時よりは慣れているつもりだ。
先行する企業がいたとしても追いつき追い越すチャンスは必ずあるはずだ。日本は地の利もあるし、先行する会社は全部米国ベースなのでマーケットが違う。
興味ある人はぜひ下記ページから申し込んでほしい。一緒に宇宙を目指しましょう!
▼インターステラテクノロジズ社公式HP
http://www.istellartech.com/recruit
ここから先は
堀江貴文のブログでは言えない話【定期購読】
毎週月曜日発行マガジン『堀江貴文のブログでは言えない話』です。 毎週1号発行で、各号5万文字以上! ホリエモンの視点から社会・ビジネス・起…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?