【77回】おすすめはなんですか？
皆さんこんにちは、イラストレーターのtakaakiです。皆さんは、ハンドメイドのイベントに足を運ばれる事はありますか？私は時々ではありますが、見に行くことがあります。ですが、いつも中々自分好みの物が見つけにくいんですが、その中でも何か買っていきたいなと言うときに、何を買って良いのか分からないことが多く、消化不良の気持ちで会場を後にする事があります。何故なのか？を少し考えて見ました。
お目当てが無いときに何を見たら良いのか？
はじめて見る作家さんのハンドメイド商品は当たり前ですが陳列から手にとって眺めます。『へぇ、こんなアクセサリ作っているんだ』と感心したりはするんですが、そこまで欲しい物か無いこともあります。
それでも、せっかく来たし何か手頃なもの買っていこうかな？と思うんですが、そういう時に買うか買わないかは、結構シンプルだったりします。
その作家さんが何を売りたいのか？
このテーマが分かりやすい作家さんは、購入まで割と辿り着きます。逆に、それが分かりにくい方の出店では殆ど購入した記憶がありません。これってふらっと入ったラーメン屋にも似ているなと思うんです。街を歩いていて、お腹が減ってしまい、何かラーメン食べたいな…っと思ってラーメン屋の前に立ち、メニュー看板を眺めているときに、どのラーメンの価格も一律で、どのラーメンもまぁまぁいい感じだとしても、オススメが無いと、何を選んだら良いのかよくわからなくなります。つまり、どれも同じに見えるんです。
ハンドメイドでも同じように、作家さんはある程度統一した世界観で作品を作っています。違いは決して大きいものではありません。初見で見た場合、作家さんが思う作品毎の違いは、お客様にしたら、ラーメンで言うとシナチクが2個入っているかいないか？位にしか感じていないと思います。勿論そのラーメンの味に慣れて舌が研ぎ澄まされれば、以前はシナチク2個の違いでしか感じられないものも、大きない違いに感じるわけですが、初見ではそれは分からない。
ちゃんとオススメしているんでしょうか？
はじめて訪れてくれたお客様に、作品の説明を丁寧にしてくれるのも、人間性が伝わるという面では良いと思いますが、やっぱり情報が多い気がします。視覚と聴覚で作品の世界観を理解するのは中々に大変です。そんな時に『私はこれが自信あって、ぜひお決まりでなければ、こちらをどうぞ！』と言われると、何を見たら良いのかがハッキリして分かりやすいです。つまり、作家さんが迷うお客様に対してオススメを準備して、導こうという意識があると全然違うのかな？と。
押し売りとは違う
こういった場合、結構物事をネガティブに見る方だと、それではオススメの押し売りだったり押し付けで窮屈ではないですか？と言われる方もいます。ですが大切なのは『購入するかもしれない私の迷いをオススメに導きつつも、選択肢を奪わない』ということかと思います。それは言語化しなくても良いと思います。ちょっとしたポップで『私のオススメ』と書くだけでもそれを中心に見ますし、あるいは同じ商品なのにオススメだけ金額が高くたっていい。購入を考えているこちらに、そういったさりげない方法でも、たぶん、人は、十分そのメッセージを受け取れると思います。
お客様はオススメが無いと割とどれも同じに見えていますよ
クリエイターの皆様は、とある作品はピカソのようで、とある作品はゴッホのようで、とある作品は葛飾北斎の様で…という具合に全くバラバラな商品は作らないかと思います。ある程度、統一感を持って描いていると思います。そのメリットとデメリットがあると思うのですけど、先程お話した様に、統一感のある作品は、はじめて見る人は全部同じに見えるんです。ピカソの絵をはじめて見た人は顔が沢山で違いをものの数分で理解できますか？たぶん、『どれも奇抜な顔の絵』と言う認識の方が多いでしょう。統一感を持ってもいるとこういう弊害もあります。同じ金額、同じ見せ方、統一感のある商品…どうでしょう？どれを見てほしいのか、数分で分かりますか？
全部同じに見えて価格も同じで陳列も同じな物はワクワクしない。
僕は割とパッと見て、上記に該当する場合、購買意欲が全くあがりません。むしろ冷めてしまい、何も買わずに後にします。勿論、お客様は色んな方がいますから、今回のケースに該当しない方も沢山いるでしょう。ですから、今回のnoteを読んで、皆様がどう考え、どう判断するかはご自由です。しかしながら、私の様な消費者も沢山いるのもまた事実かと思います。是非、皆様の販売にあたってご参考にしていただければ幸いです。
最後に
youtubeの分析などには、動画を見た人の滞在時間や再生時間も表示されます。どんなに大人気のyoutuberでも、再生時間を最後まで見る人は多くないでしょう。人には関心を持って3分以上見よう！と言うまで、ハードルがあると思います。これは動画だけではなく、実在店舗においても同じかと思います。陳列されている商品を眺めて過ぎ去る事は大変多いです。
私の場合、後で振り返ると、中々面白い商品が……あったのかもしれない…と、漠然と思うことがあります。せっかくなら僕みたいな人間も沢山いると思いますから、楽しませてみては如何でしょう？
-------------------------------------------------------------------------------------■自己紹介■ 札幌に生息。 最近は描いたキャラクタをアイテムにしています。個人的なオススメは『TEINE'ck ZOMBIE MONO』。BLACK基調に赤く睨む眼がクールで、リリースからご好評頂いております。商品は下記のバナーにありますように、BASEにて販売しております。こちらのイラスト以外のアイテムは、suzuriやminneでお買い求め頂けます。
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その他、ギターが好きでたまに演奏します。ひょっこり現れるレア度の低いキャラです。皆様とも近々お会いしましょう☺