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年を重ねるのが楽しみになる、共に歩む梅酒

私の家には2本ほど大事に寝かせている梅酒の瓶がある。

29歳の時に、「大恋愛したわけでもなく、バリキャリで仕事に情熱を傾けたわけでもなく、もし明日死んだら、何もない人生だったと思ってしまう」と考えた私は、思い切って世界一周の船旅へ参加した。

3ヶ月の旅を終えて帰ってきた私は、少しだけ心や考え方が変わったと思う。今振り返っても、決断して良かったと思っている。

そして迎えた30歳の誕生日。
わたしは6月生まれ。6月といえば梅仕事。

いつも親戚の家からいただく梅酒にご相伴に預かるばかりで自分では漬けたことがなかったけど、はじめての梅酒作りにチャレンジしようと思いつき、30歳の記念にと、取り掛かった。

梅は親戚の家の梅の木から取れたものをもらったが、漬けるお酒について悩む。
普通はスーパーなどで売っているホワイトリカーで漬けることが多い。余計な香りがせず、度数も高いので果実酒には持ってこいのお酒だ。

でもそれじゃつまらない!この梅酒は、長く大切に熟成させたいと思っている。

酒屋さんへ行き色々見た結果、六調子という米焼酎を選んだ。砂糖は普通の氷砂糖で作り方は一般的な作り方。

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・球磨焼酎 六調子(米・35度)1.8Ⅼ
・青梅 1Kg
・氷砂糖 800g

30歳の記念梅酒。宝物の一つになった。


そして10年の歳月がながれ、40歳を迎えた。船旅での出会いから、地元山口から東京に移り住むことになったけど、もちろんあの梅酒も一緒に上京。

40歳でも長期保存する梅酒を漬けよう!とお酒探し。
梅酒を長期保存するには度数が20度以上でないといけないけど(酒税法的にと、保存的に)、意外と少ない。

そして選んだのは、ホワイトラム。
バカルディ スペリオールを2本使って漬けたラム梅酒は、かなり美味しく仕上がった。
この間、梅を取り出しました。

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バカルディ スペリオール 780ml
青梅 780g
氷砂糖 600g

2本の梅酒は、ちょっとずつ楽しみながら時を重ねている。ちなみに、30歳記念梅酒は10年ものとなり、激ウマだ。

50歳でも漬けて60歳の還暦を迎えた時には、人生を振り返りながら飲み比べるのが夢。

50歳ではどんなお酒で漬けよう。
砂糖を黒糖にしてみるのもいいかもしれない。

そんなことを考えていると、年を重ねるのも悪くないと思える。
楽しかった、充実していたと思える人生であるように、日々を生きるのだ。




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