事業創造と"場"の設計について

今日は、所属している会社の「バックキャスト」(要は将来社会を描いた上で、必要とされる、製品・サービスに落とし込む)活動の飲み会でした。それぞれ3分野に分かれて活動しているリーダ(私もその中の一人ですが・・・)で、ざっくばらんに語り合いました。

 もともと、この手の活動は社内であり、私の場合は、人材開発部門のプログラム→全社事業開発部門のプログラム→事業部活動(今ここ)と経験もあり、有志ベースの活動でもある程度知見のある人からの知見もあり、そろそろ事業開発という型が少しづつ理解できてきた、というフェーズです。

前述2つの活動は共に現状の閉塞感、もしくは未来の社会に向けてのキラキラした情熱から場が醸成されており、また事務局・メンバーにも恵まれ大変ではあるけど楽しかった、の一言に尽きます(創業期の会社っていうのはこういう感じなのかもしれません)。

経験してきて分かったのが、”場”の設計の大切さ。もともとこの手の活動に入ってきてくれる人たちは問題感もしくは希望、といったことがトリガーとなってきているので、そこが発揮できるような”場”の設計ができると、何十倍にもエネルギーを発揮する。そのことに最近は興味をもっています(もともとは、リアルな設計者ではあるのですが)。

この活性手法は、経験値に依るところが多いのですけど、言語化するのであれば、心理的安全性、ギブギブ精神・個々人のバックボーンの理解、発散と収束のミニマムサイクルといったことがあげられると思います。

大前提は心理的安全性、別noteにも書いたテクニック的なところもあるけれども、年齢とか職位を超えて気軽に話し合える雰囲気の醸成は何より大事。価値観が多様化する世の中では、生きた年数にかかわらず、どういう経験をして、どういうとらえ方をしたか、の結合だけでイノベーションが生まれる時代なので、ここを徹底的に低くすることは何より重要。

ギブ精神も、人って、何かをされるとよほどの人でなければ、「次は自分が」というかたちでバランスを取り始めるので、リーダー(という言葉も好きでないですが)のギブが伝搬し、核融合のように大きなエネルギーとなる。臨界を超えると、外からエネルギーを加えずとも回り始めるのですごくお得な気分になってしまいます。損して得取れ、三方よしですね。

最後に、発散と収束。今回の活動で得た知見ですが、上記2つができると、適度な発散が得られ、共通の想いが収束フェーズでいくつかの結晶として残る。ここで再度発散をして収束を繰り返していくと、自然にメンバーのベクトルがあった案が残っていく寸法。ここまでいくとしめたもので、あとは体系知のスキームに載せると、ある程度かたちとしてまとまってくれる。何回かの結晶化はそのままセーブポイントとなるので、後半のマネタイズやバリューチェーンでの破綻があっても、比較的発散せずに巻き返しができる。そのような「ばっくりスキーム」の実践フェーズで今はとても楽しいです。

ともあれ、コロナ禍で、ご多分に漏れず厳しい環境にある中、仲間と肩を並べ、未来を創っていく、そんな素敵な活動を今全力で楽しんでいければいいな、と思いました。

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