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モヒート物語

●バリ島

バリ島(インドネシア)へはかつて何回も何回も行っていた。最近は足が遠のいてしまったけれど・・・ 色々なエリアによってイメージが全くちがうという一口で何度でも美味しい島。別に ”バリ島物語” という壮大なのも書けそうだけど、それはまた後で・・・

スミニャックはバリ島の中でもちょっと高級なエリア・・・ 東京で言ったら青山のイメージ。他と比較して物価は高くなるが、置いてある商品のレベルも高くて、美味しいレストランも沢山ある。

その中でも比較してゆくとハリボテというか格好だけでイマイチ美味しくないレストランも沢山ある。本物の美味しいものを食べさせてくれる所は、欧米人が経営してる所か、本気に美味しいものを出そうという意識が高い系。

その中で、かなり美味しくて何度かリピートしたお店のモヒートが当時は格別に美味しかった。多分モヒートを飲んだのはここが初めてだと思う。
なーるほど、こんなにミントを入れるのか・・・と思って何度か通った思い出がある。もうこの店は無いのかな? と思い調べてみたらしっかりあったし、かなりレベルアップしている模様。しかし今のDrinkメニューを調べたけれどモヒートは無かった。
Chandi Restaurant  今の Jl. Kayu Aya (カユアヤ通り)にある。当時はオベロイ通りと呼んでいた。


数年後少し自分も高級になって、高級のレベルが上がり The Sayama というホテルのダイニングがお気に入りとなる。そこのレストランでもモヒートを頼む事になる。今は知らないがメニューにモヒートが何種類か載っていて、大人数で色々と飲み比べをしたものだ。この時覚えた味が今の自分の味になっている。今でもダイニングの名前は ブリーズになっていた。写真は当時のもの。

そよ風・・という意味
この一角世界が違う・・・


今のメニューを調べたら、モヒートしっかりあった・・・ 昔のとおり何種類もある

値段の 160 は、1600000(16万)ルピアの事で日本円だと今日のレートで1550円 ! さすが高級レストラン 日本と変わらない位の値段はする。

●作ってみたい

かなりこれは美味しい。ちなみにバリ島では飲み物はジュースかカクテルがオススメ。暑い時はビールというのが贅沢だけど、ここにいるとビールを飲むならジュースを飲む方がよけいに贅沢を感じる。ワインも豊富になったが、ワインよりもカクテル、それもトロピカルカクテルの方がしっくりくる。

ちなみに、超大昔30年ほど前は冷えたビールは飲めなかった時代もある・・・どこで頼んでも生温だった!

美味しいモヒートの味を知ってしまったからには帰国後も作ってみたい。ネットを見ると、ホワイトラムにライムか天然の果汁、それに甘味を足して炭酸で割る。ミント等を入れて緑色しているのがおしゃれな飲み物。

あとは、酒屋に売っている MOJITO の瓶があるのでそれを炭酸で割っても作れそうだ。

しかしだ・・・  言われた通りではあんまり美味しくない。どこかで出てきたのはジンジャーが入っていたのでそれをやってみる。炭酸の代わりにジンジャーエールを入れるとそれらしくなる。ホワイトラムでもいいけれど、限界があるので茶色くてもいいのですこしいいラム酒を使ってみる。

試行錯誤の結果、現在のレシピに辿り着いた。自慢だが我が家で振舞う客の中では、私のがNo1 であるという称号を得る事が多い。つまりその人の中では一番美味しいと言う事だ。

飲んでしまった後には草たちの残骸が残ってしまうので、鮮度は落ちるが液体だけ入れればおかわりも出来る。昔(45年程前)安い居酒屋で自分で継ぎ足すホッピーを頼むと氷に焼酎だけがはいったのが出てきて、瓶のホッピーを自分で注いで作る所があった。少しホッピーの量を節約して、飲んだ後に焼酎だけのおかわりをすると割安で飲める。
その時の頼み方が・・ なかいっぱい だった。今はそんなの無いのかもしれないけれど。

これを書いた後に今でも使うと言うフィードバックがあった!

この前モヒートを出して素敵な奥様と一緒に来たご主人は、あまりにも美味しくておかわりをしたので、なかいっぱい を思い出した。彼のレシピへのリクエストがあったのでこれ(2800文字の大作)を書いたと言う次第。

●レシピ というか作り方 一人分

・生の生姜を摺る 冷奴にかける位のひとつまみ(もっと多くてもいい)汁も一緒にグラスに入れる。ジンジャーエールを入れるので省略してもいいが、生の生姜はかなりの影響アリ。

・ライムを1/4位絞って汁をグラスに入れる。残った搾りかすは、カッコよく切ってそのまま入れる。レモンでもいいかもしれないが別の味となる。

・はちみつをスプーン1杯位、別の入れ物で少し電子レンジで温めて(沸騰はさせないように)柔らかくする。もともと柔らかいものは温めなくても良い。白砂糖やブラウンシュガーでもいいが別の味となる。

・ラム酒をはちみつ入りの器に足してはちみつを溶かして、グラスに注ぐ。
はちみつを温めない場合は、はちみつもラム酒も直接グラスにいれてよい。濃さはお好みで・・ 完成後に足してもいい。

・ここがポイント、次にウィルキンソンのジンジャーエール(辛口・DRY)を炭酸の代わりに入れるのだが、先ほどの液体が溶けるようにはじめ1/5位いれて混ぜておく。

・ペアミント、ペパーミント・・・等のハーブを大きめにちぎってグラスに大量に入れる。潰すと言うレシピもあるが、私は潰さない。コストがかかるが、たくさんだと綺麗なのと香りが豊富になる。バジルとかでも面白い味になる。

・茎の部分も入れていいので、いっぱいにする。

・氷を適量いれて、最後にジンジャーエールを入れてかき回して完成。

・既にジンジャーエールとハチミツで甘いので、追加で砂糖とかブラウンシュガーとかは入れない。


●私のお好みラムはこれ。少し高いがその辺のよりも旨みがある。
バカルディー8

もちろんHABANA CLUB やその他のでもいいし、他に色々な味をたくさん入れるので安いやつでもいいという説もある。


●ジンジャーエールは酒屋やスーパーで瓶は見る事があるかもしれない。緑色の小瓶(カルディーでも売っている)。あれを使えばそれでいいのだけど、なかなか売ってない場合もあるし、大量に使うようになるとすぐ無くなってしまうので、うちでは500ccペットボトルを箱買い・・・あの辛い味が美味。Amazonならこれ・・・辛口とかドライの方でないと辛さが足りなくなる。

その他の会社が作っているのでもいいが、このスパイシーな味はウィルキンソンのみだと思う。

これらを使ってこう作ればあの味になります。是非お試しを・・・


おまけ:
このようにひとつの(今の所海外の)話題に対して深く掘り下げた文章を私は ****物語 と言うタイトルにしてある。それなりに長い文なので、お暇な時に読んでください。あと、この文体を高雄節と言うのだが、これが肌に合わない方はご遠慮下さい。


追記:
なんと! この作り方を完全描写してうちの以上の見栄えのを作ってくれた!

中一杯を頼んだ人達は、バカルディ8やウィルキンソンのジンジャーエール迄用意していた。グラスも場所も高級だ。素敵なパブのようなオシャレなシチュエーション!  味も良いとの事で、書いた価値があった。


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