産まれた年の50年前から歴史を学ぶ面白さ #364
皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。
食洗機に入らないものを洗ったり、料理をしている時、洗濯を畳んでいるときなど、コツコツ映像作品を観るのがストレス解消にもなり、学びになっています。
家中どこでもフレキシブルに観れるように、メルカリで調達した12.9インチのiPadをフル活用して主にキッチンで観ています。
高クオリティの作品を格安で観れる奇跡
Netflixのドラマに加えて、先週はNHKオンデマンドの見放題パックに加入して、映像の世紀、プロフェッショナル仕事の流儀を観ました。普段テレビは観ないのですが、NHKの作品のクオリティの高さは本当に凄いなと感心します。
NetflixにしてもNHKにしても、多額の予算をかけて創作している作品は、やはりそれだけのクオリティに仕上がっており、このクオリティを月1000円程度で学べるのはもはや奇跡だなと思います。
実は10月に一度気になる作品を映画館に観に行ったのですが、自分の好みと違ったため、15分もしないうちに途中退室しました。
トム・クルーズのトップガンマーヴェリックのように、爆音と豪快な描写のある作品など、映画館で観ることに価値を感じる作品以外は手元のタブレットで観ることで十分だと感じている自分がいるのだなと認識しました。
産まれた年の50年前から歴史を学ぶ
大学院時代の教育社会学の授業で、担当教員から自分の産まれた年の50年前からの歴史を学ぶと面白いですよと言われたことがあります。
私は1988年生まれなので、1938年が50年前になります。
日中戦争が始まり急速に第二次世界大戦に突き進んで行き、その後戦後の復興、経済成長を遂げて、バブルのピークの時に私は産まれました。翌年には平成に元号が変わり、30年にわたる長期の経済停滞のなかで育つことになります。
映像の世紀の東京の破壊と創造の歴史を学び、これまでの100年間で東京がどのような変遷を遂げてきた都市なのかを良く理解できました。
「東京 破壊と創造 関東大震災と東京大空襲」
後藤新平のグランドデザインによる都市開発推進の歴史を知り、壊滅的な打撃を受けたときは、皮肉にも次なる創造の萌芽があるのだと学びました。
田中角栄と2階建て新幹線
前職で新潟への出張をするたびに、どうして上越新幹線はこんなに整っているのか不思議に思っていました。
当時はまだ2階建て新幹線のMaxとき、Maxたにがわが運行していたため、毎回この輸送能力の高さを不思議に思っていました。
さらに冬の新潟は雪深いのですが、道路の真ん中からお湯が出ており、道路はキレイに舗装されて雪が溶けて凍結することもなく快適に走れるように整備されていました。
公共工事のレベルの高さと投資額の凄さを肌感覚で感じ、田中角栄という政治家への関心が高まったのを憶えています。
中公新書「田中角栄」は、田中角栄担当を志願したジャーナリストによる渾身の評伝です。
生い立ちや政治家としてのキャリア、政治生命を失うまでの田中角栄の生涯を描いた傑作だと思います。
この作品を映像化したような作品が、映像の世紀バタフライエフェクトで観れました。
田中角栄 列島改造の夢と転落
田中角栄が三国峠を掘り起こしたトンネルの開通式に臨む様子は、地元の英雄として田中の凱旋を祝う当時の熱量が伝わってきます。
2人の経営者からバブルを学ぶ
田中角栄が志した日本列島改造論は、商業にも大きな影響を及ぼします。
ダイエー中内功とセゾン堤清二という2人の経営者に焦点を当てたこの作品を観て、上がり続ける土地を担保に開発を続けてきたバブル期の商業ビジネスを学ぶことができました。
バブル ふたりのカリスマ経営者
土地を担保にガンガン開発していく勢いのある中内功、文化的な価値に着目して消費文化を創造しようと取り組む堤清二。
アプローチは異なれど、ガンガンインフレで土地の価格が上がり、余暇を楽しむ豊かな社会になっていく前提でのビジネスは、急激なデフレと消費低迷の前に雲散霧消します。
バブルの時代の空気感や日本企業のオラオラした勢いを学ぶには映像から学ぶのがイメージしやすいなと思います。
自分が産まれた年から50年遡り、これまでの現代史を学ぶことで、俯瞰的に時代を見つめることができ、のめり込んで歴史を学ぶことができるなーと感じた作品を観ることができました。