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マーケティング4.0を取り込んだワークショップ開発 #370

皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。

先日はマーケティング4.0をここ最近の旅などで見聞してきた事例に当てはめて、その有用性を学びなおしました。

今日は本業、特にキャリアデザインに関するワークショップを開発、デリバリーする際に、マーケティング4.0的な要素をどのように取り込んでいるかを紹介します。

もともと意識的に取り込んでいたわけではなく、いまの大学生に適応するために試行錯誤しながら取り組んでいることは、結果的にマーケティング4.0の視点が入っているのだと気づいたというのが正直なところです。

これだけYouTubeやSNSで情報を入手できるようになると、よっぽど付加価値をつけないと、ライブで行うキャリアデザインのワークショップは価値を発揮できません。

マーケットはシビアですので、価値のない企画は参加者もなくなり、淘汰されていきます。

真に価値のあるものを探求していくと、目の肥えたタイムパフォーマンスへの意識が人一倍高い学生にもきちんと受け入れてもらうことができます。

主にキャリアコンサルティングに関わる方向けに、いまのワークショップデザインの運営側の視点を共有できればと思います。


マーケティング4.0の考えを取り込む

改めて復習ですが、マーケティング4.0は以下のような視点を重視しています。

マーケティング4.0:デジタル時代のマーケティング

概要:デジタル技術が進化し、オンラインとオフラインの融合が進んだ現代のマーケティング。

目的:顧客との双方向の関係性を築き、ブランドのファン化や口コミ効果を高める。

特徴:SNSやモバイルアプリなどのデジタルプラットフォームを活用し、顧客とのエンゲージメントを強化する。

手法:デジタルマーケティング、データ解析、AIの活用により、パーソナライズされた体験を提供し、顧客の行動をリアルタイムで分析して対応する。

マーケティング4.0の考え方は、キャリアデザインのワークショップを構成・準備する上で非常に有用です。

特に、テクノロジーを駆使して共感を生み出したり、「ワオ!」という驚きを体験として提供することが重要だと思っています。

私自身のワークショップを中心とした研修開発を整理してみると、自分なりに工夫を重ねてきたアプローチが、かなりマーケティング4.0の要素に沿ったものになっていると感じています。

ここでは、いくつかの重要なポイントを紹介します。キャリア開発、研修開発側の視点でキャリアデザインに関するワークショップづくりの裏側をみていきましょう。

情報提供ではなく体験を創造する

とにかく情報そのものには価値はなくなっているため、ただ情報を提供するだけでなく、体験を創り出すことが大切です。

キャリアデザインや就職支援の場面では、情報はオンライン上に豊富に存在しており、容易に手に入ります。

以前は情報を提供すること自体に価値がありましたが、現在では、自分のキャリア観や進路選択を考え、整理することに価値がシフトしてきています。そのため、ワークショップには価値があり、単なる情報提供のガイダンスには意味が薄れてきているのです。

では、情報ではなく何が求められているかというと、自己の体験を整理し、価値を見出す場であると思います。そして、それを個人で行うのではなく、他者と分かち合い、適切なつながりを持てる場こそ求められています。

そのため、研修プログラムのコアとして、自己の気づきや経験を整理し、情報に価値を持たせ、自分なりの文脈に位置づける機会をデザインすることが必要になります。このような場はオンラインでは再現が難しく、リアルな場の価値が際立っています。

そして、他者と語り合う場や自分の経験をリフレクションできる機会をデザインし、フィードバックを通じて意味付けを行うこと。

特に、自分の興味関心とは異なる領域の人々とつながることや、新たな出会いの場を意図的に作っていきます。

そうしたつながりを通じて、自分の視点や時間軸が広がり、新たな視点が育まれるのです。

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