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バランススコアカードを人生の経営に生かす #439

山口周さんの新刊「人生の経営戦略」を読了しました。とても読み応えのある本で、「ジブン株式会社ビジネススクール」の学びを踏まえて、とても思考が深まりました。

経営学の理論をジブンの人生に生かしていく視点から、章立てが構成されており、全部で20個のテーマ題材にして、人生の経営戦略を深めていける内容になっています。

先日から、各論点を読みながら考えたことをスタンドエフエムでも音声配信しており、学びながら考える、考えたことを発信するというサイクルで読み深めています。

音声配信は、こうした読書からの気づきなどをすぐに配信できる点では、アウトプットツールとしてとても優れているのを感じます。

今後、この本をもとに考えたことをnoteでも深めていきたいと思います。まずは、今回は、学びと成長についての章で、ジブンの人生に「バランススコアカード」の考えを生かしていくことの大切さについて考えたいと思います。


◎「人生の経営戦略」を考える20の視点

「人生の経営戦略」20の視点で思考を深めることができます。目次を洗い出すだけでも、考えるポイントがいくつも出てきます。

なぜ、いま「人生の経営戦略」なのか?
難しい時代の到来
準備のできていない人たち
二極化する人生論・キャリア論

第1章 目標設定について
1 パーパス:人生というゲームの「基本原理」を押さえる

第2章 長期計画について
2 ライフ・サイクル・カーブ:超長期の「プロジェクトロジック」を持つ
3 キャズム:兆しを捉え、時期尚早で動く
4 適応戦略:想定外の出来事をチャンスとして取り込む

第3章 職業選択について
5 ポジショニング 前編:「5つの力」に着目して居場所を決める
6 ポジショニング 後編:多動して「自分の居場所」を見つける
7 CSV競争戦略:社会的利益を生み出す企業が長期的に繁栄する
8 内発的動機づけ:「頑張る」は「楽しむ」に勝てない
9 リソース・ベースド・ビュー:他人には「模倣できない特徴」に着目する
10 イニシアチブ・ポートフォリオ:異質な仕事を組み合わせる

第4章 選択と意思決定について
11 ブルー・オーシャン戦略:自分ならではの「組み合わせ」をつくる
12 創造性理論:「打率」よりも「打席の数」を重視する
13 絶対優位の戦略:「どちらに転んでも得な方」を選ぶ
14 正味現在価値:「将来生み出す価値」に着目して時間配分する
15 オプション・バリュー:常に選択肢を複数持つ

第5章 学習と成長について

16 バランス・スコア・カード:「大事なこと」を書き出してスコア化する
17 ベンチマーキング:行き詰まったら素直に真似てみる
18 経験学習理論:良質な失敗経験を追い求める
19 発達指向型組織:積極的に「弱さ」は開示する20 サーバントリーダーシップ:与える喜び、支える喜びを糧にする

山口周「人生の経営戦略」目次

◎バランススコアカードの考え方

バランススコアカード(BSC)は、企業や組織の戦略を効果的に実行するための管理ツールで、財務指標だけでなく非財務指標も重視することが特徴です。

そのポイントは以下の4つです。財務視点に過剰に偏る企業戦略の問題点を指摘して、より広い視点から捉え直し、起業戦略を考えていくことができます。

1. 4つの視点

財務の視点
収益性、コスト削減、利益率向上などの財務的な目標を設定します。資本コストやROEなどの指標も含まれる場合があります。

顧客の視点
顧客満足度、顧客維持率、市場シェアなど、顧客に関する目標を評価します。顧客満足調査やブランド認知度も指標となることがあります。

内部プロセスの視点
業務効率化、プロセス改善、新製品開発など、組織内部の運営に焦点を当てます。サプライチェーン効率や品質管理の指標が用いられることもあります。

学習と成長の視点
従業員のスキルアップ、組織のイノベーション能力、技術力の向上に関する目標を設定します。

トレーニング実施数や従業員満足度が指標となります。

財務と顧客は外部視点、内部プロセスと学習と成長の視点は外部視点になります。

また、時間軸としては、財務視点が過去、内部視点と顧客視点が現在、学習と成長が未来視点という3つの時間軸が流れています。

このフレームで分析すると、自分の所属コミュニティの戦略課題も見えやすくなります。学習と成長の視点が組織的に弱いところに所属しているため、私としては個人としてしっかりと学習と成長の視点を強化していこうと思っています。

◎ジブンの人生にバランススコアカードの考えを生かす

このバランススコアカードの考え方をジブン株式会社の人生経営に生かすとなると、どのような問いになるのでしょうか。

以下の4つの視点について、主観的にどのような状態を欲するのかを考えて言語化することになります。目標例はあくまでも一例です。

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