![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86099388/rectangle_large_type_2_7dd9d33b7c174ec6e703afdb706677c4.jpeg?width=1200)
【読書メモ】『研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析 第3版』(小塩真司著)
二年前に買って積読になっていた本書(以下「青本」)を、必要に迫られてようやく読みました。ニーズが高い状況で読むと、学生目線に立って書かれたSPSSとAmosの入門書として最適な一冊と言えます。学生がSPSS・Amosを使って分析してレポートを作成するという複数のケースの形式で書かれているので、「あ、こういう使い方できるのか!」とか「なるほど、こんな見せ方もあるのね」と素人ながらに感心しながら読めました。
修士の時は、SPSSを触る機会もさすがに多々ありました。その際には、本書の基本編とも言える同じ著者の『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析 第3版』(以下「黄色本」)を辞書代わりに読んでました。
青本と黄色本の棲み分けに関する個人的なオススメは、黄色本はSPSSを動かす時に横に置きながら、必要なステップについて参照するサブテキストとして使うことを推奨します。非常に細かいステップを画面をキャプチャしながら解説してくれているのでとても助かります。
一方の青本は、実際に手を動かす時というよりも、研究計画を行い調査設計を検討する時に活用したいです。冒頭でも触れた通り、検討したい課題をどのように変数に置き換え、どのような分析によって明らかにできるのかについて、多様なケースを通じて理解できるためです。
いずれにしても、青本も黄色本も、統計解析を行いたい(あるいは行わざるを得ない)学生にとって救いとなる書籍と言えそうです。