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【論文レビュー】サビカスのキャリア理論からジョブ・クラフティングへ。:Federici, Boon & Den Hartog (2021)

本論文のポイントは二つです。まず、サビカス(Savickas)が提唱したキャリア・アダプタビリティジョブ・クラフティング(以下JC)を媒介してエンゲージメントに影響を与えていることが検証されています。

Federici, E., Boon, C., & Den Hartog, D. N. (2021). The moderating role of HR practices on the career adaptability–job crafting relationship- a study among employee–manager dyads. The International Journal of Human Resource Management, 32(6), 1339-1367.

次に、機会創出型(opportunity-enhancing)の高業績労働慣行(High-Performance Work Practices: HPWPs)がJCを促すことも明らかにされています。

これらの関係性を示したのが以下の図です。

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サビカスのキャリア・アダプタビリティについては、先日まとめたのでご関心のある方は以下をご笑覧くださいませ。

上図は、本論文の仮説を表したものですが、上の三つの箱の関係性は認められ、下からの矢印にあるHPWPsは機会創出型のものに限定して部分的に認められました。

機会創出型のHPWPsがJCを促すという関係性は、先日noteで紹介したメンバーのJCを支援するためのマネジャー自身による率先垂範と符合しているように読めました。


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