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【読書メモ】分散分析とは何か?:『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析』(小塩真司著)
基礎的な統計の分析の一つに分散分析があります。大学や大学院の統計の授業でおそらく必ず扱うものでしょう。今回は、小塩先生の『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析』を読み返したり、修士時代の授業をおさらいしつつ、分散分析について復習しました。
分散分析
そもそも分散分析とはなんでしょうか。『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析』では以下のように説明をしてくれています。
分散分析は「全体として群間に差があるかどうか」を献呈するものであり、どの群とどの群に差があるのかを示すものではない。
要因の水準が3つ以上あり、分散分析の検定結果が有意である場合には、多重比較という手続きを行い、どの群とどの群に差があるのかを明らかにする。
いやはや、読み継がれるテキストというものは、基礎的な内容からちゃんと説明をしてくれているのですね。覚えていない私が悪いというだけですが。。。
t検定と分散分析の違い
このあたりの話は大学院の統計の授業でも扱われています。立教のリーダーシップ開発コースでも「データ・アナリティクス演習」という授業があります。「(一元配置)分散分析ってそもそもなんだったっけ?」と思い、当時の資料を読み返してみたら、やはり説明されていました!
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この内容がパッと説明できないというのは先生方に大変申し訳ないのですが、読み返したので大目に見ていただけますと幸いです。。t検定が2群の質的変数を扱うのに対して、分散分析では3群以上の質的変数を扱っており、どちらも量的変数との掛け合わせで差があるかどうかを明らかにするための分析である、ということですね。
SPSSで一元配置分析を行えば良い
本書の第4章「分散分析」のSection 2は「1要因の分散分析」を扱っています。ここでSPSSでは一元配置分散分析という分析手法に関するハウツーが載っていて、あとはこれを読んでSPSSを回せば良い、という感じになります。めでたしめでたし。
分散分析について
3つ以上のグループ間で平均値の差を比較検討する分散分析については、ビジネスリサーチラボの能登真澄さんが以下のコラムにまとめています。具体的な数値や例を基に噛み砕いて説明してくださっているので、分散分析について関心のある方は以下をご覧になってみてください。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました!