【マラソン日記】 #7 黒部名水マラソン 2022.05.22
PVが伸びない【マラソン日記】シリーズの第七弾。先週末の黒部名水マラソンを振り返ります。今回は、過去の成功体験からのとらわれを脱却するアンラーニングをテーマにしていました。こういう言葉でしか文章化できないからPVが伸びないと分かってはいるものの、学部時代からいっこうに成長しない悪癖です。。
最大限に自己評価を高くすると、新しいパターンで想定よりも早く走りきれたので、今後の伸びしろを感じられるレースでした。何を変え、何を達成したのかについて振り返っていきます。
データの振り返り
タイムは3時間55分31秒で、自己ベストには6秒届きませんでした。感情的には悔しい気持ちもあるものの、後で書くように、当初の目標はサブフォーだけを意識していたので良いタイムと考えます。
フラットな東京マラソンと比べると、高低差が100mを超えるなかなか過酷な環境です。当日の現地の気象コンディションは、晴れ、心地よい程度の風(折り返した直後の1-2km程度は強め)、スタート時の気温21度で最高気温26度でした。30度を超えた前回大会よりはだいぶマシでしたが、普通に暑かったですね。。。以下に、東京マラソン時との5km毎のラップ比較を記載します。
なぜアンラーニングか?
成功体験というと大袈裟ではありますが、サブフォーは個人的には成功体験でした。新横浜鶴見川(2020年12月)から東京(2022年3月)と続けられたことも良かったとは思います。ただ、同じような調整過程およびラップで、かつ練習量を増やしたので東京マラソンの記録はもっと伸びると思ったのに伸びませんでした。
伸び悩みの原因は30キロ以降の大幅なペースダウンです。この課題にどのように対応するかを考え、研究領域に近しい概念であるアンラーニングを活用することに思い至りました。振り返ると、けっこう変えています。
アンラーニング①調整過程の変更
ハーフ走は三週間前までにしていたものを二週間前までに変更しました。また、当日まで一週間に一回程度しか7-10km程度の練習を入れないようにしていたものを、今回は三回(一週間前:10km、5日前:8km、3日前:8km)行っています。
変更前の意図は疲労を抜いて当日いかにフレッシュな状態で迎えられるかを意図していたのですが、ピークアウトしてしまっていたのではないかという仮説に基づいた変更です。疲れが残って当日迎えることになったら嫌だなという恐れはあったのですが、試してみた価値はあったのかなと。
アンラーニング②ペース設定の変更
変更前の二走では、30kmまでを5分20秒−5分25秒/kmで貯金を作り、その後は最悪6分/kmでサブフォーを達成するという計画を立てて遂行していました。結果は出ていましたが、東京マラソンでの伸び悩みの課題が生じたのと、身体的に無茶苦茶しんどいのも嫌でした。レース後に、足の爪が黒くなってしまったり(新横浜鶴見川)、左膝の鵞足炎を発症したり(東京)という疾病の原因にも無理な走り方があったのかもしれません。
今回は、前半を5分35秒-5分40秒/kmで抑え、後半は5分35秒/kmを守って走り切ることを想定していました。35-40kmはラップが落ちてはいますが、それ以外は想定よりも早く走れています。Garminでは1km毎のラップを測っていて、今回のベストラップは41-42kmの5:21.1ですので最後にバテていないことの証左とも言えます。
怪我については、今後1-2週間の経過観察が必要ではありますが、少なくとも筋肉疲労の程度は相当に軽減されています。
アンラーニング③摂取物の変更
レース中の摂取物も少し変えました。まず、変えなかった点としてはmag-onの摂取をベースにしている点です。ただ、頻度は一回減らし、10km、20km、35kmの三回摂取で臨みました。
mag-onを一回減らしたことの代わりに、マラソン世界記録保持者で昨年の東京五輪の金メダリストであるキプチョゲも愛用!という謳い文句のmaurtenを28km地点で飲用しました。同走した庄ちゃんからのいただきものです(ありがとうございました!!)
終わりに
上記のいずれが効いたかは分かりませんし、いずれも効いたのかもしれません。結果として前半よりも後半が約1分40秒もタイムを短縮できている点が自信に繋がりました。次回も後半重視で勝負できるように準備を整えていこうと思います。
なお、前日にビールを一杯だけ飲んだことがよかったのか悪かったのかについても、気が向いたら検討しようと思います。笑
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