特定のライフコースと、個別の柔軟な適応というパラドキシカルな二つの点についてのサビカス先生の言葉を拾ってみます。
ライフコースを想定しつつも柔軟な適応を重視!
「特定の軌道を一直線に進む」というDeepL先生の訳があるように、Savickasは、生後18ヶ月頃までを自己組織化期(self-organizing)、前期青年期までを自己制御期(self-regulating)、後期青年期や成人期以降を思慮分別期(self-conceiving)、というように三つの段階に分けて捉えています。この辺りは、彼の師匠であるドナルド・スーパーの影響とも言えますし、論文を引用しているMcAdam'sの影響ともいえます。
こうしたライフコースを想定しながらも、人は多様であり、様々な状況があるので、ステレオタイプには固執せず、柔軟に適応することが大事であるとしています。その上で、転機のような特定の一時点に焦点を置くのではなく、人生という長期的な期間を対象として更新し続けることを述べているのです。