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プロフィールと長年イタリアで生活してきてnoteで発信してゆきたいこと
1.自己紹介
Buongiorno! takaoです。イタリアに来たのがちょうど平成元年、それからずっとミラノに住んでいるので、平成時代はずっとミラノに住んでいたことになります。令和もずっとここに居る事になるのだろうか…?
ミラノに来て何年かは日本にはほとんど帰国していませんでした。当時インターネットはまだなく、初めてPCを買ったのも2002年なので、1990年代は浦島太郎状態、日本での出来事はほとんど知りませんでした。
仕事はもともと洋服のデザイナーで、ミラノでアシスタントデザイナーから活動を始め、特に物作りをすることが好きだったので、ミラノで女性を対象にしたアトリエを開き、自分で服を作って販売していました。それからミラノのファッションウィークに若手のデザイナーを集めた合同展示会を始めたことをきっかけに、ヨーロッパのレディースとメンズのファッションブランドの販売や、日本ブランドの海外進出のお手伝いをこれまでしてきました。
他にファッションのコンサルティングの仕事もしており、日本からヨーロッパのファッションの合同展示会に参加するブランド、もしくはグループの出展者のアドバイスや、ミラノで開催される世界最大規模のバッグの展示会MIPELのコンサルタントとして日本での展示会のオーガナイズや、梅田阪急デパートでのポップアップのオーガナイズなどもしています。
インターネットを使うようになり、2004年くらいから日本とも仕事をするようになったので、今ではイタリアにいながらにして日本の情報はだいぶ入ってくるようになりました。
ただ、今回のコロナで感じたのは、情報は入ってきてもその場所場所での危険度は、実際にそこにいないとわからない、ということです。ちなみにイタリアではもう「with Corona」の生活になっていて、感染者が増えたら外出など様々な規制を厳しくし、減ってきたらまた緩めるという状態が続いていて、文句を言いつつもこの生活にみんな慣れていっています。
ちなみに今ミラノはレッドゾーン、外出禁止令が出ていて、レストランはテイクアウトのみ、自分の住んでいる地方自治体から外に出ることはできません。夜間の外出禁止令は2020年の11月にイタリア全土で出されてからそのまま継続されているので、夜の10時から朝の5時までは外出できません。
2.これから
ミラノに住み始めてからもう30年も経ってしまったので、「これから何をしよう?」と自問自答したところ、私がこれからやっていかないといけないことは、やはりこれまでお世話になってきたイタリアの良いところを日本やその他のアジアの国に紹介していく、ということでした。そうなったらファッションって限られてくるので、ファッション以外にも、もう少しみんなに興味を持ってもらえるものの紹介もしていこうと考えはじめました。当然私のこれまでやってきたファッションの仕事はこれからも続けていきます。
イタリアはそんなにお金のある国ではありませんが、お金を使わなくても生活レベルの高い国です。
まずは食事:イタリア料理は世界的にも有名ですが、これはレストランでの話だけではなく、実際家で食べてもかなりレベル高いです。
ヴァカンス:イタリアでは時間に余裕のある生活ができます。夏にはほとんどの人が2週間のヴァカンスに出ます。
昔から残る歴史的遺産:イタリアは日本の7割ほどの国土ですが、世界遺産の数は世界一です。街を歩いているだけでもかなりの数の歴史的建造物を見かける事ができます。
デザイン:私が仕事にしているファッションをはじめ、インテリア、プロダクトなど、イタリアは本物のデザイン王国です。
これからはファッションという一つのくくりにこだわらず、もう少し広い範囲での「ライフスタイル」に関わる仕事ができればと思っています。
その中でライフスタイルの中の大きなテーマはこの3つ
自由な時間
都市型から郊外型
サステイナブルな社会
自由な時間 私がまだヨーロッパに来る前の日本では、たくさん仕事をするのが良い、という風潮がありました。その代わり、たくさん仕事をしていれば結構お金も稼げました。頑張ると報われた時期なのです。それから30年間日本の経済は停滞し、給料はそのまま、物価もそれほど上がっていないものの、税金はどんどん高くなっています。ちなみに私が日本を出たときには消費税はまだ導入されていませんでした。これからの時代、一生懸命仕事をしたからといって生活が豊かになるとは限りません。実際、今では大手の会社でも労働者を定年まで雇っていけるかわからない、といっています。
一方、最近では副業を認める会社もどんどん増えています。これからの社会は会社とのしがらみも少なくなり、個人個人がもっと自由な時間を作って生活できるようになって行きます。時間というものは大金持ちでも貧乏な人でも平等に同じ条件で割り当てられています。それだけ時間というものは贅沢なものなのです。この自由時間をどうやってうまく自分に使って行けるかは、これからとても重要なことだと思います。
インターネットのある現在、やろうと思えばどこでも仕事ができる業種も多いと思います。実際、私はここ10年以上ノマドワーカーとして仕事ができています。ファッションウィークとセールスキャンペーンがある時にはその行われている街で仕事をしますが、それ以外の時期はどこにいても仕事ができます。この時間をうまく使い自由な生活を手に入れるのも大切だと思っています。
大都市型から郊外型 ミラノ市の人口は約135万人、私はミラノで車は持っていますが滅多に使わず、普段は歩きか自転車で移動します。乗り換えがなければ、車よりも公共交通機関を使うよりも自転車で移動したほうが早いです。3年ほど前、1、2年日本に帰って生活したらどうだろう、と思っていたことがあり、自分なりにその生活を想像してみました。ファッションの仕事をしているので、住むのであれば東京になります。東京の生活だと、広い場所に住みたいのであれば、遠くから満員電車に乗って時間をかけて通勤することになります。かといって街の中心に住むとしたら必然的に家は狭くなってきます。
一方、ミラノ程度の大きさの街での生活では、自転車移動も可能なため、時間や渋滞でのストレスはほとんどありません。あの満員電車に長い間乗っていないといけないのは、ミラノの生活に慣れてしまうとやはり難しい… ミラノは人口が10倍の東京に比べるとずいぶん小さな街ですが、大体なんでもできるし、ミラノで活躍しているファッションデザイナーにといえば世界の一流です。で、最近は地方でストレスなく自分のペースで生活ができるという事はとても贅沢なことではないのかと思っています。これは上記の「自由な時間」とも同じになりますが、今の時代インターネットさえあれば、どこでも働けると言った仕事はこれから増えてきています。
サステナブル 時々イタリアのファッション協会(Camera Nazionale della Moda italiana)のお仕事のお手伝いをさせていただく事があるのですが、イタリアのファッション協会は他のどの国のファッション協会よりも早くこのサステイナブルなファッションに注目し、金銭的にも時間的にも多くの投資をしてきました。ファッション協会会員(イタリアの有名ブランドのほぼ全てがこの協会に入っています)
の製品は全てどこでできた商品か、誰が作った商品なのかが追跡できるようになっています。また、労働者の権利もしっかり守られています。そうなるとどうしても値段は高くなってしまいますが、これからの商品の価値は、物の価値だけではなく、どう言った行程を得て、誰によって作られてきた、と言うこともその価値になって行きます。広い意味でのサステナブルな生き方が問われる時代になってゆきます。
これらの3つはコロナが広がりはじめてから日本でも注目されはじめてきたワードですが、ヨーロッパではこれらがかなり浸透していますし、日本でもその前兆のようなものがありました。
3. これからやりたいこと
今私が一番興味を持っているのは、イタリアではとても大切な「食」、2015年に開催されたミラノエクスポもこの「食」がテーマでした。それとアウトドア、日本では休みの日に街の中心に向かう人が多いですが、イタリアではセカンドハウスを持っている人も多く、街から郊外へと向かう人が多いです。実際今のミラノはコロナ禍で、地方自治体を跨いでの移動ができないので、ロックダウンでありながら日曜日にはとても多くの人が公園に集まっています。
その中で家でもアウトドアで使えるものや、使っていて心がおしゃれになるようなイタリアを中心としたヨーロッパのキッチンアイテムが紹介できればと思っています。前に書いたように、それらはイタリアに住んでいるからこそ本当に良いものを見つける事ができます。これは私のこれまでやってきたファッションとも共通したことです。
コロナ禍では、多くの業界、特に私の携わるファッション業界はかなり大きな打撃を受けています。しかし、ファッションに関して言えば洋服などファッション製品がそれほど売れない、と言う問題ってコロナが来る前からありました。今回のコロナの問題で、先送りにしていた問題を今解決しなければならなくなっただけなのです。それは時代にあった販売方法がされていなかったからだと思います。
これからのライフスタイルや社会の仕組みはかなり変わってくるでしょう。
このコロナ問題、これをネガティブに受け止めるのではなく、ポジティブにとらえ。生活を本質的にこれまで以上に豊かにしていく時間が必ず来ると思っています。
ということで、このnoteでは、イタリアのライフスタイルや、これから私がやっていきたい仕事について紹介してゆきたいと思っています。
もう一つのブログでは、イタリア全般のことを紹介しているので、良かったらそちらもよろしくお願いします。
https://www.takaomilano.com
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