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面倒と思うことへの対処法

こんにちは、産婦人科医の高尾美穂です。

今日もいただいたレターをご紹介させていただきます。

もうすぐ高尾先生に出会って一年になります。
 昨年の3月12日のあさイチから拝聴させていただいています。
 今年の目標は手帳タイムを作り自分と向き合うでしたが、一向に進んでいません。
 何をするにも頭で考えてしまい、行動に移せません。
 自分と向き合うことも上手くできません。
 先生は面倒くさいと思うことには、どう対処されていますか?


ということで、今日は面倒だなと思うことに対してどう対処すれば良いのかについてお話しようと思いますが、その前にこの方、手帳に向き合う時間を作りたい、目標を立てたけど一向に進んでいないということで何をするにも頭で考えてしまうとおっしゃっておられる方かと思います。


手帳との向き合い方


こちらに関してアドバイスを送るとしたら、手帳に綺麗に書こうと思うと、もしかすると結構身構えてしまうのではないかと思います。
 
ですので、何でもありのノートみたいなノートを一冊作るといいと思います。
 
何でもありノートは、例えば、前のページから順番に書いていかなくてもいい、後ろのページから書いてもいい、斜めに書いてもいい、ちょうど開いたページにたまたまそこに書いてもいいぐらいのファジーさでこのノートを使うと決め、そこには何でも書いていいとすると、頭の中で今考えていることを文字にすることができるようになると思います。
 
そして、綺麗に書きたいという気持ちがきっと誰にでもあると思いますが、私は手帳には色々なことを書きたいと思っているので、間違えたら修正テープと決め、どんどん書き込んでいます。
 
なおかつ一日の予定は、ウイークリーではなくマンスリーのページで自分のスケジュールを管理しているのですが、昨日の予定とかは本当に悲惨で、10時から11時半までが講演、12時から13時までが取材、そして14時から16時5分までが一つ仕事があり、16時半にタクシーが迎えに来て17時から18時までが講演、18時から18時半までがミーティング、19時から19時半までがまた一つオンラインのミーティング、そして19時半から20時45分までが次の本の取材というスケジュールだったので、一つの枠の中に収まり切らなくなった際は前に書いたものを消し、ぎゅっと詰めて書くというようなことをしています。
 
手帳自体、雑に使うわけではなくきれいに書くようにしていますが、何でも書くという気持ちでいるのでどんどん書き込むことができています。
 
何でも書くという気持ちにまだ慣れていない人はぜひ、何でもあり、ページを破ってもいいし、シールを貼ったりスタンプを押してもOKというようなそんなノートを持ち、そこに何でも書き込むということを習慣にしてみると良いのではないかと思います。
 
そしてそこでなんとなくまとまったものを、自分のお気に入りの手帳に書き写すという時間を持つと良いと思います。
 
3時間ぐらいあると、本をめくったり、気に入って取っておいた新聞の切り抜きを改めて読んだり、気に入った部分を手帳に書き写したりできるので、そういった時間を少なくとも一週間に一回は作るというような目標を持って過ごしたりもしています。
 
楽しそうじゃないですか?
 
私はそういう時間が楽しいです。


面倒だと思うことを二つに分けて考える


 
そして、本題に戻ると、今日いただいたご相談のメインは、面倒だなと思うことにはどうしたらいいかということなのですが、これにはまず一つ大事な分かれ道があります。
 
 どういうことかというと、より面倒くさくなる可能性があるものは、とっとと片付けることに限るということです。
 
放置してしまうとより良くなくなる、例えば、間違っているとご指摘をいただいて、それを間違えてましたすいません直しますと、そのまま戻せばそれで終わる話ですが、わざわざ間違ってるとか言ってきて面倒臭いなどと思ってそのまま放置してしまうと結局その状況がさらに悪化するということもあると思います。
 
このように考えられるケースにおいては、面倒くさいと思いながらも、とっとと終わらせる、そこに手を付けるのが一番だと思います。
 
そしてもう一つの分かれ道は、それを面倒くさいからやりたくないと思って放っておいたとしても、そんなに未来が変わらないものであれば放って置くものありだと思います。
 
例えばお洋服の片付けをしたい、このセーターをクリーニングに出して、片付けるところに片付けたいと思っていても脱いでそのままになってる場合もあるわけです。
 
これを片付けたいと思っていても面倒臭いと思う日は勿論あって、しかし片付けられなかったとしても悲惨なことになるケースってほとんどない訳です。
 
そのような状況であれば、面倒くさい、今日は乗り気しないと思ったことに関してはスルーしてしまうというような感じですかね。
 
私自身も面倒くさいなと思うことはたくさんあります。
 
おうちの中の片付けの中であれば、例えば猫ちゃんは、綺麗なトイレでないと、おしっこもウンチもせず、トイレでないところでしてようと思わてしまったり、掃除をしないとより面倒くさいことになってしまいます。
 
もちろん飼い主の義務でもありますので、猫ちゃんのトイレの掃除はこまめにするようにしており、優先順位が高いと思っております。
 
一方、自分の片付けとなると、自分が生活するエリアと片付けてある物が置いてあるエリアは結構別れるので、ものが置いてあるエリアであれば自分の目にも大してつかないですし、そこが少しグチャっとなっていもまあいいかというような気持ちになり、優先順位が低くなっています。
 
つまり自分の目に入るそのお部屋の方がある程度片付けられているということが優先順位が高いので、その部屋はとりあえずは綺麗にしておくようにしています。
 
例えば、リビングとか寝室とか洗面所とかトイレとかあと廊下とか玄関などは、こういった状態を保とうと思っていますが、気が向いたら片付けようかというような部屋もあるというのが実際のところだったりします。
 
しかし、やはり面倒くさいと思っても、早く片付けた方がいいこと、例えば自分以外の誰かとの関係性、お仕事上での何かだったり、コミュニケーションの齟齬だったり、そういったものに対して面倒くさいなと私たちは思うわけですが、自分が思う状態になっていない、自分が望むような状況が出来上がっていないから面倒くさいと感じるわけです。
 
それはいつかは修正しないと、どんどん間が空いていき、自分が思う方向ではない方に進むので、早く歯止めをかけた方が修正は容易いはずです。
 
違和感があったり、そうじゃないんだけどなと思ったことに関してはクドクドと説明はしなくて良いですが、とりあえずなるべく早く、そうではないというような一報くらいは入れておいてもいいのではないかというような思いを持ってます。
 
一方、面倒くさいと思うことの中で自分絡みのことで先に伸ばしてもいいと思えることは先に伸ばしても良いのではないでしょうか。


面倒なことの先には


 
面倒くさいと感じることも、面倒くさいの先に、自分の喜びだったり前向きな気持ちだったり成長が感じられるから続けていくことができるわけです。
 
面倒くさいなと思う気持ちも前向きにとは言いませんけれども、それを乗り越えて自分なりに消化させていくというような気持ちで過ごしていることが実際かなと思います。
 
今日は、手帳に書くということがなかなかできないというお話から、面倒くさい時にはどんな気持ちで過ごすのですか?というご相談を頂いたので、物事がより悪くなってしまうような場合には、放っておかず、さっさとアクションを起こしましょう。

それを放っておいたとしても、その先そんなに困ることでなければ、そのまま放っておきましょう。

そんなお答えにさせていただければと思っております。


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