謎の九鬼文書+α(雑談)
偽書と世間的に言われている九鬼文書の研究をした佐治芳彦氏の著書です。内容が凄かったので、一部シェアしたいと思います。
本日の内容
オオクニヌシは白人根国から黒人根国を経由(=併合)して葦原中津国に至り王位についた。『古事記』における「国譲り」は大災害後、全力をあげて国土再建中のオオクニヌシ王朝に対して、天照系集団が強大な軍事力で圧力をかけて、主権を委譲させたという史実を、世界的な事件から日本列島内の事件として小さくしたと佐治芳彦氏はいう。梅原猛氏によると、主権を委譲したオオクニヌシを待っていたのは死であった。事代主も自ら死を選んだ。出雲系の英雄の怨念を慰めるために建てられたのが出雲大社である。
根拠
いつもと違うお話の本なので、理解が進まない笑。鷹原王お手上げです。ごめん。
感想
前提の知識がないんで、全く意味不明なことに。かろうじて分かったのは↑のあたりでした。
感想(論のスサマジイ)
よくYouTubeでノアの方舟とかアークとかなかなかすごい解釈を見ますけど、こういった「偽書とされるもの」を研究する界隈の方々では、それが普通らしいですね。私は論理的合理的な史実を突き詰めるタイプなので、違和感が半端ないです。
原典読んだら解釈変わるんじゃねえか?説
九鬼文書には白人根国と黒人根国など出てくるらしいです。要は世界の全ての肌の色の人たちの根源は日本だと解釈しているみたいです。たしかに、そういう解釈も出てくる理由はよくわかります。文字的にそう解釈したくなりますもんね。「根の国」という言葉がよく『日本書紀』に出てきます。古事記では「根の堅洲国」。これじゃないんですか? 「島根県」とはいいますが、「根」がなんなのか気になります。
さらにエジプトとかアトランティスが出てくる意味わからん
はい、ガンガン言います笑。今回はもはや笑いこけています。もう距離が離れ過ぎでしょ。ノアの方舟の時の大洪水から復興?そして、アマテラス系が圧力をかけて軍事制圧? 地域も地理も離れ過ぎ。本当は時代が変わって、社会も変わって、前提知識がまるで違うからミスリードして読まれているんでしょうね。
まとめ
私は枝葉の部分しか語れていないです。大本教が本題なんでしょうけど。なんか、兵庫県の北部の方の田舎に、突如として、巨大な宗教施設があった気がする。それが、確か、大本教?。なんか車で通った時、聞いたことのない、大きな宗教団体があるんだなあとびっくりした記憶があります。あれ、なんだったのだろうか?いまだに謎な場所でした。
改めて『古事記』を読んでみたのですが、
雑談(結構ためになるかも?)
オオクニヌシのことを葦原の色許男(しこを)と書いていました。???。どういう意味?
あは、いなしこめしこめき穢き国に到りてありけり。かれ、あは御身の禊せむ『古事記』
→私は、嫌な見る目も醜いみにくい汚い国に行ってきたものだ。だから、私は身を清めよう。
「しこ」の意味とは?
みにくい、汚い。そういう意味となります。
「しこを」の意味とは?
みにくい男=醜い男となります。いうまでもなく侮蔑表現ですね。
『古事記』が含んだもの
オオクニヌシは「醜い男」だと。さらっと、書いてあるわけです。注釈書では特に触れていません。現代語訳も「醜い男」とも訳しません。なぜ?って、学者自信問題にされるのが嫌だからでしょう。だから、「色許男シコヲ」とそのまま引用するだけなのです。
もちろん『古事記』は記述的にも確実に武力制圧の跡です。
雑談の結論
??王朝によって、出雲は武力制圧されやむなく国をゆずらされた、その歴史を後の王朝の歴史に取り入れられたが、挙げ句の果てに、出雲の王様であるオオクニヌシには、「醜い男」という悪いレッテルが貼られた。それがそのまま口伝で伝えられ、700年代?『古事記』となった。
これが歴史でしょうな。
実態は、「出雲の国譲り」ではなく、「出雲の国譲らされ」と言ったほうが近いかもしれませんね。
さあて、
征服したのはどこの王朝でしょうか?
北部九州かい??笑。ウガヤフキアエズ王朝なるものかい?
原典から読まないとまったくわからないよね。
また分かってくるでしょう。
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