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振り付けをすぐに覚えるための方法5選!


こんちには!
盆踊り研究をしている、高尾可奈子です。


世界には様々な踊りがあり、世界中で多くの人がダンスや舞踊を踊っています。
民俗的な長い歴史あるものから、最新の音楽に合わせて踊るものまで、その種類は無限大!


そして、踊りといえば、特定の決まった動作つまり振り付けをうまく自分の身体で再現することを目指すことが、基本的な方法なのかなと思います。


そこで、、
いかにスムーズに振り付けを覚えることができるか、、

このことが踊る上での大きなポイントとなってくるでしょう!


振り付けをすぐに覚えられるようになりたい!と、おそらく踊りを続けている人なら一度は考えたことのある?ことかと思います。



そこで、今回は、、
20年以上西欧西洋クラシック、また最近では盆踊りに特化して踊り続けてきた私視点から、踊りの振り付けはこうすれば覚えやすい!という解決策を書いていこうと思います!


是非、日頃の踊り活動に役立つ部分が見つかれば幸いです。


では、早速、、


巣鴨とげぬき地蔵尊盆踊り ご挨拶






【振り付けをすぐ覚える方法 その1】

まずは手、足だけ、1フレーズだけ!


踊りというのは、全身の筋肉や骨を運動させて、何かを表現するものです。

どんなにシンプルに見える舞踊であっても、全身の先端部分まで神経を行き届かせ、各パーツを細やかに制御して個別に動かしていくため、その同時進行の複雑さに特に初心者の方は気後れしてしまうのかもしれません。


そこで、まずは、、
一番再現しやすい部分にのみ絞って、繰り返し踊る練習をするのが良いでしょう!


例えば、盆踊りの場合は、手の動きが特徴的でイメージしやすく、またお手本を見て再現しやすいため、手の動作を真似るところからスタートするのがオススメです。

お腹よりも上に手がある振り付けが多く、群衆の中でも背後からでも比較的見えやすいパーツです。
そして、手の場合、首や足や腰など他の部分に比べても、踊り以外での日常生活で一番使用しており、繊細な動きも可能で、潜在的な表現力ももつためです。

手の形が決まれば、あとは型通りの足で右足左足と進むのが基本です。慣れてくると、手の動きを覚えるだけで足元や身体の角度も無意識に自然と出てくるようになります!


巣鴨とげぬき地蔵尊盆踊り


他には、ストリート系ダンス。
こちらは、足から振り付けに入っていくとスムーズかもしれません。


多様で複雑で高度なステップが存在し、足でビートを刻むような振り付けが多く、足捌きが定まると重心のバランスを取るように手の場所が見つかっていくような感覚です。


また、振り付けをワンフレーズずつ覚えていくのも良いでしょう。

苦手な部分や難しい部分の振り付けでは、頭が混乱していることも原因かもしれません。
手の動き、足の動き、目線、腰の位置、肩の位置など分解して読み取っていき実践練習をして、それを同時にできるように再構築していくと、できるようになるのも早いでしょう!


巣鴨とげぬき地蔵尊盆踊り


【振り付けをすぐ覚える方法 その2】


動きを、言葉とリズムでいいながら!


舞踊とは、意味のあるフレーズの集合体です。

はじめは、規則性のない動きに見える盆踊りも、次第によく使われる動きのパターン・型だと半別できるようになり、振り付けの順番の規則性も感覚的にわかるようになってくるはずです。

特に盆踊りの場合は、このフレーズというのをすぐに認識することで、あっという間に踊れるようになる、魔法のような仕組みのある踊りですから、その実践が大切になります!


ゲシュタルト(形態)という概念の心理学によると、、
人間は、言語と音楽の場合にのみ細かくパターンを認識できる。といいます。


青山善光寺盆踊り


そこで!
踊りの振り付けを、言葉に紐付けていけば、すぐに覚えられるのでは!?
というのが今回のトピックです。


では、具体的にどういう言葉をどういった方法で振り付けに当てはめていけば良いでしょうか?


まずは、一つの振り付けに一つの簡潔な単語を当てはめていくと覚えやすいでしょう!

炭坑節を例にしてみます。

掘って〜掘って〜また掘って〜かついでかついで〜月を〜見て〜押して〜押して〜ひらいて〜パン!チョチョンがチョン!

これを動きながら、身体リズムに合わせて口から言葉として発していくと、不思議と振り付けを記憶しやすくなりますね。


青山善光寺盆踊り


また、擬態語や擬音語は、簡単でかつ身に染み込みやすいかもしれません!


炭坑節の踊りに合わせて、、

グッ、グッ、グッ、グッ、ヨイショ、ヨイショ、アレ、アレ、ドン、ドン、パッ、チョン、チョチョンがチョン
というように、動作に音をつけていくのです。


単純に振り付けの動き自体を言葉にしていくのも、覚えやすくなるだけではなく、盆踊りの踊り方を誰かに伝える場合にも便利です!


炭坑節だと、、
右下グー、出す、左下グー、出す、右上、左上、右手斜め見る、左手斜め見る、押す、押す、開く、叩いて、チョチョンがチョン

これを、踊りながら唱えるように言うのがポイントです!


(チョチョンがチョンは、万能ですね!)


青山善光寺盆踊り


抽象的に見える動作を、言葉に、さらに音に変換して覚えていくことで、頭の思考回路を広く使うことができ、解像度高く認識しやすくなり、覚えやすく感じるかもしれませんね!


【振り付けをすぐ覚える方法 その3】


お手本の見やすいベスポジへ!


次は、振り付けをいざ先生やお手本の方から教えてもらうとき、見て盗むときに役立つポイント!


先生の近くへ!
見やすい位置へ!
すっと移動してみましょう!


盆踊りの場合には、誰がお手本なのか、先生なのか初めのうちは見分けにくいかもしれません。

でも、少し様子を見ながら踊っていると、間違えずに踊りこなしている人や気持ち早めに振り付けを踊る人を見つけられるでしょう。


櫓の上で踊っている人々も、事前に振り付けを覚えて踊っている人が大半ですから、櫓の見やすい位置で踊るとすぐに真似しやすいです。


また、盆踊りは上から見ると、基本何重かの輪の形で群衆が踊ることが多いですので、上手に踊れる人が自分よりも少し前にいると分かりやすいです。

実は、自分のすぐ前にお手本さんがいるよりも、3〜4人前にいる方が、身体の全体像をパッと見て捉えやすいため、秘訣かもしれません!


青山善光寺盆踊り


ダンススタジオなど鏡張りの四角形の空間で踊る場合や、先生を前にして等間隔に並んで振り付けを教わる場合は、できるだけ先生の近くの場所で踊ると踊りやすいです!

鏡越しの場合は、先生のすぐ後ろの左右のポジションが一番遮ることなく、お手本の全身を見ることができるからです。


踊りの上達には、踊る環境が案外、重要なようです!


【振り付けをすぐ覚える方法 その4】

振りの総数と、1番目の振りを意識!


次のポイントは、特に盆踊りの振り付けを覚える際に役立つところです。

盆踊りは、基本的には決まった動きの4〜10程度の動作をひとまとまりとして、曲の最後まで何度も繰り返すという特徴的な踊りです。


そのため、そのひとまとまりを覚えてしまえば、盆踊り唄一曲丸々踊れるようになってしまうのです!


ただし、中には曲の間奏部分で別の振り付けが入ったり、時間調整のためにひとまとまりの一部が省略されたりと、不規則に作られている場合もあるため、その場合はすばやくその流れを読み解く必要があるのです。


築地本願寺盆踊り


まずは、何度か振り付けを繰り返し踊りながら、ひとまとまり分の振り付けの動きの流れをイメージとして把握していきましょう!
あ、今ふり出しの動きに戻ったから、この曲は全部で何個くらいの動作でできているな!と分かるようになると、あとは意識して覚えていくだけです。


振り付けの動き自体を覚えても、その順番が忘れがちになるので、特に一番目にくる振りを覚えて、そこから二番目三番目と覚えていくと覚えやすいでしょう。

因みに、、盆踊りの場合は、
(拍アクセントの)手拍子やチョチョンがチョンの手拍子がきっかけで振り付けがスタートする場合が多いため、手拍子のすぐ後の振りを一番目にすると非常に覚えやすいです!


また、ポップス曲に合わせて、8×4の繰り返しの振り付けの盆踊りは、ダンスと同じ感覚で覚えられます。
一般的なダンスの場合は、8拍をひとまとまりにして、振り付けが作られ踊られます。


その場合は、メロディや歌詞の変化に富む1拍目の動作をまず覚えてしまえば、振り迷子にならずに、音についていくことができますね。
そこから、隙間の部分を埋めていくと覚えやすいでしょう。


是非、お試し下さい!


築地本願寺盆踊り



【振り付けをすぐ覚える方法 その5】

とにかく量をこなす!


最後はやはり、、これに尽きます!


はじめはカオスに見える踊りでも、見本の動きを夢中で見て、出来なくてもとにかく真似してみることで、見えてくるものがあるように感じています。

そこに、規則性や審美性や運動の力学を体感して見つけていく過程にも、踊ることの面白さはあるのではないでしょうか?


難しいなと思う踊りや曲があれば、、
まずは、10回、20回と繰り返し練習してみてはいかがでしょうか。
出来ないことが苦しい時期もきっとありますが、そこを乗り越えると強く意識せずとも自然と身体が動くようになり、後に技や芸となって身につくかもしれません!


歌舞伎の型のように、バレエダンサーの特殊な姿勢のように、踊りの世界で何十年も繰り返し訓練された身体は強さのある輝きを放ちます。


人によって成長の度合いは様々ですし、目指すところや目的もバラバラではありますが、踊りを続けていくことで、少しずつでも振り付けは覚えられるようになります。

ひとつ覚えた経験から、脳の思考回路が活性化され、次に覚えるものも学習により覚えやすくなっていきます。

きっと、どんどん覚えやすくなり、踊ること自体が楽しくなっていくはずです!!


築地本願寺盆踊り




いかがでしたでしょうか?


今回は、振り付けをすぐに覚えるための方法を5つ考えていきましたね!


きっと人によって方法の合う合わないはあるかと思いますので、ご自身で、私はこのやり方が覚えやすい!これも試してみよう!と試行錯誤して、最適な方法を見つけていただければ幸いです!


また、何か質問や疑問などありましたら、いつでもコメント欄などでお知らせください。


それでは、高尾可奈子でした!


築地本願寺盆踊り

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