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日本舞踊の基礎が使えそう
みなさん、盆踊りしてますか?
今回も高尾可奈子が、独自の視点から盆踊りについて研究しようと思います!
さて、盆踊りの踊り方について、数ヶ月ずっと調べてきたのですが、、
「圧倒的に、文献もネット記事もない!!」
これでは、盆踊りをよりよく踊るための方法や考え方が見つけられない、、
と残念に思っていたところ、、
盆踊りの振付はほとんどが
日本舞踊に基づいている
→日本舞踊の基礎知識を勉強してみよう!
こういう思いつきをしまして、図書館で早速探してみました。
そして、見つけたのがこちらの書籍!
日本舞踊には流派が沢山存在しますが、そのなかでも日本を代表する一大勢力、花柳流の花柳千代先生が書かれた、日本舞踊の基礎です。
かなりのボリュームはありますが、中を見てみると、先生のお手本の写真がたくさん載っていて、初心者にも優しく分かりやすい作りです!
こちらを読んでみて、盆踊りに役立ちそうな新しい発見がいくつかあったので書いていこうと思います。
皆さんも是非手元に置いて、ヒントにしてみては?今回の記事と合わせて、写真を見ながら正しい型を覚えてみてはいかがでしょうか?
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「型」がある=何にでもなれる
日本舞踊では役柄に応じて、細かく動きや姿勢の型が決められています。
踊り手の性別や年齢に関わらず、型を身につけることでその縛りから解放されて、どんな人間にもあるいは人間以外のものにもなることができるのです!
女性だけでも、町娘や姫、女房や遊女、老人など。男性の役柄であれば、町人、商人、頭、武士、童、獅子。
荒事、祝儀物など演目の種類も複数あって、それによっても変わってきます。
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手の形の疑問が解決!
踊りの手には、よく使うもので基本的に2つの型があるようです。
(是非、写真を見ながら読んでみてくださいね。)
ひとつは、舞の手。
指を揃えて、手首まで一直線にまっすぐ。
親指も、横にぴったりと揃える。
こちらは格調高い踊りの時に使われます。
続いて、踊りの手。
指を揃えて、指と手首をいっぱい反らせる。
力を抜いて、手を出すときに神経を届かせるイメージで出す。
こちらは、広く一般的な踊りの手です。
向きにも、名前あり
腕や手の向きにも名前がついているんです!
これを知っておくと、盆踊りの練習会など振り付けを教わる際に、スムーズに動作をつけることができますので、良いかと思います。
大きく分けて2つ!
まずは、手を指先まで揃えてから
手の甲を観客に見える側または上側に置くようなイメージの「伏せ」。
反対に、手のひらを見せるようなイメージの「あけ」「受け」。
(厳密には、違う型ですが、分かりやすく分けてみました!)
他にも色んな手の型があるので、実際の写真で違いを確認してみてくださいね。
袖は、品と色気の宝庫
盆踊りでは、「ゆかた音頭」が代表的な曲ですが、時折長い袖を使った振り付けが出てきます。
忘れた頃に、急に袖をもつ動作が出てきて、
準備できてない!
どこを持てばいいの?
と焦る方も多いかと思います(笑)
この書籍では、袖の型も沢山の数が載っています。
袖に手を入れる動作も、分かりやすく解説があり、なかなか教わる機会がないので役立ちました。
袖口上の内側縫い目に中指を当てて、すっぽり手を収めるようにすると美しいのです。
一般の踊りでは、つき袖です。
袖口の山を親指と人差し指で持つ、袖の持ち方です。
足腰は踊りの要!
間と拍子。
掴みどころがないようで、訓練次第で大きく踊りを変えてしまう面白いポイントです。
拍子については、手拍子や足拍子など具体的な基本のリズムを知ると、民謡の曲も読解しやすくなるでしょう。
足と腰の使い方で踊りが決まる。
タップダンスのように、足先だけを持ち上げて踏み鳴らす型もあり、たまに使われるのは面白い点でした!
うちわと手拭いのいろは
扇子は、舞踊の命だそうです。
盆踊りでは、カジュアル化されたうちわ(プラスチックや竹のものなど)を帯の背中側に差しておくのが、おなじみですよね!
仰ぐのに使うのは少なめにして、持つときも綺麗に手を添えて、大切に扱いたいですね。
手拭いも、日本舞踊では役柄に応じて
ねじって被ったり、ものや自然に見立てて使ったりと数えきれない種類の扱い方があって、驚きです!
手拭いは手の甲をなるべる見せないように持つのが綺麗に魅せるポイントです。
手拭いナンバーを踊るときは、意識してみたいところですね!
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した本ですが、
上半身についての図解
下半身についての図解
小道具についての図解
小唄にあわせた実践練習編
このような順を追っています。
盆踊りに役立つのは主に、前半の上半身と下半身の使い方かと思いますので、時間がないという方でもそちらだけでも目を通してみると良いかと思います!
それでは、素敵な盆踊りの世界をお楽しみ下さい。
高尾可奈子でした!